12/16/2015

人にお作りして贈呈する機器には耐久性の高い物

↓の写真は、AMトランスミッター小鉢(贈呈済み)の周波数切り替え回路基板。比較的切り替えが必要であろうとされる部分の回路に、接点式リレーを使用するのか、それとも半導体スイッチを使用するのかによって、耐久性が違ってきます。小鉢の設計時には、リレー式の切り替え回路を予定していたのですが、実はリレーと言う物は外部の熱によっても耐久年数が変わってきます。


ただ、小鉢に使用した回路は、実質的な信号を切り替える部分についてのみ半導体スイッチを使いました。ラッチング回路を組んで、プッシュスイッチにて切り替えをさせようと考えていたのですが、ユニットを収めるスペースの関係で、トグルスイッチからの信号で半導体接点を切り替える方式にしました。

ん?そんな事をするのだったら、トグルスイッチに信号を通して普通に切り替えれば良いのでは?

と思われるかもしれませんが、高周波ってほどではないにしても、1MHz以上を切り替える必要があるのと、更にいうと、10MHz付近の水晶を切り替える必要がある、って事から、流石にダイレクトに引き回す事になるのはダメって意味でも、プリント基板上の配線ルート上に、切り替え回路が必要だった、故に、リレー、又は半導体スイッチを使った、いわゆる遠隔制御が必要になったわけです。

トグルスイッチの耐久年数と、リレーそのものの耐久年数を考えると、実質、トグルスイッチのほうに軍配が上がる、って事なので、このような構成にしました。

人にお作りする物には耐久性の高い物、耐久年数が長い物を選択する率が高く、必然的に高価なパーツを使う事になるのですが、私の場合は、この耐久についてのみに注力して構成します。

半導体スイッチ自体は、息の長いデバイスです。今後も無くなる事はまず無いでしょう。モノが無くなったとしても、同様に使える媒体が出てくる事と思いますが、比較的息の長い半導体スイッチには

CMOSの

4051, 4052, 4053、4066高速版だと74HCシリーズにもあります。

制御端子に電圧を加える、加えないによって、内臓されている半導体スイッチの接点が切り替わる媒体です。接点が物理的機構ではないので、寿命は半永久的。良い面に対して、マイナス面もあります。スイッチが接触して通電状態になった場合、若干ながら抵抗値を持っている、という点。CMOS4000シリーズならば100Ω程度、74HCシリーズならば、10Ω程度。今回小鉢に使用したのは、4000シリーズのほうでした。実は、この100Ω程度の抵抗値は、一石二鳥だったのです。

水晶と発信回路の間には元々、数百Ωの抵抗を入れて安定化を計る回路だったので、この4000シリーズの半導体スイッチを使う事で、必然的にそれが抵抗としても作用したわけです。



どのくらい古いかってのもこの資料の年代からして垣間見る事が出来ます。この資料は、東芝半導体関係の1975年の書籍からの引用です。そして、これらのデバイスは現在も、様々なメーカーから製造を継続されています。4053について見て見ると、ABCの端子をVDDに繋ぐかGNDに繋ぐか、前者は1(high)、後者が0(low)となり、これをマイコンなどからの制御で内部に設けられた半導体スイッチが作動します。スイッチと言っても目に見える金属片スイッチが入っているわけではなく、実際にはFETの組み合わせです。そのFETの内部抵抗が、そのままON抵抗、OFF抵抗となって特性化している、と言うわけなのですね。因みに、上記資料では、「いずれも最大18V」となってますが、これは4000シリーズに関してのみで、74HC4xxxに関しては、最大6Vまでですのでお間違えなきよう^o^。

 4052などの名称ですが、メーカーによって前後に文字列が付きます。東芝ならばTC4052BP、テキサスインストュルメンツ社製ならば、CD4052Bなどのように。でもほぼ同一の媒体ですので、特に指定されてなければどのメーカーの物でも差し替えて使う事が出来ます。ただ、74HC4052と、TC4052BPの場合は、TC4052BPが使われていた場所に74HC4052を置換する事はNG。供給されている電圧が6V以下ならば、どのタイプでも使用可能ですが、4000シリーズは18Vでの使用時に最速となりますので、それを5Vで使用した場合、高速なスイッチングが出来なくなります。しかも、4000シリーズで18V使用時の速度と、74HCの速度は歴然に違います。74HCシリーズのほうが4000シリーズより5倍~10倍程度の高速広帯域動作が可能で、その高速広帯域動作に頼っている回路の場合は、性能の劣る4000シリーズに置換する事で、回路が動作しなくなる場合もありますので注意が必要です。というか、ほぼ動作しなくなります^^。

じゃあ、CMOS 4000シリーズなんて不要じゃね?

まあそう言いなさんな。実は、4069(74HCU04)などのインバーターデバイスに関して、アナログ的な使い方をする場合、74HCシリーズでは6Vまでの出力が取りだせるのに対し、4069では18Vまでの出力が取りだせるわけで、PLLのチャージポンプ回路などが4000シリーズでそのまま組めたりする利点もあります。チャージポンプならば高速広帯域である必要はありませんのでね。

さて、ここまで半導体スイッチとしてCMOSタイプを紹介しましたが、1996年以降に登場した、接点リレーに変わる物として、最新デバイス


左=SSR(Solid State Relay)
右=PhotoMOSRelay

という物があります。SSRは本当に接点リレーの代替品となる物です(省電力~大電力を扱える)。PhotoMOSRelayは、フォトカプラの進化版(省電力を扱う回路に向く)。半導体としての低価格製造コストという事もあり、今後、接点リレーよりも安価になる事でしょう。また、接点リレーだと、5Vや12Vと言った電圧が必要なので、マイコンからの制御信号をトランジスターのスイッチング特性を利用した駆動回路が必要になりますが、SSRなどの媒体だと、マイコンからの制御信号だけで駆動可能(上記写真のは12Vの電圧を加えないとダメ)。

以上のように、耐久性のみを考えると、半導体媒体ってのは最良の選択肢になります。物理機構を持つHDDもそうですね。ただ、様々な事情により、今後HDDは暫くは存命し続けるとは思いますが。しかもSSD(Solid State Drive)に関しては、不揮発メモリーというちょっと特殊な半導体技術を用いている事から、今までの半導体よりも耐久年数は短く、通電時間に換算して数年でその特性が劣化します。お前はアナログか!ヽ(`Д´)ノ、って感じでね^-^。

そして、私が作り、人に贈呈する物の中で唯一、耐久性を犠牲にしても趣きを出したいって部分が一つだけありまして、それは、アナログメーター。これは、代替品としてそれと同等の目的を果たそうとすれば、バーグラフLED、LCDなどを使えばOKですが、それらにおいては絶対に出せない趣きや風情があります。そうは言っても、アナログメーターの耐久年数は、安価な物でも50年程度は持ちます。精密な値を読むテスターなどに用いたりする場合にはそれよりも短くはなりますけど。

って事で、今回は耐久性、耐久年数について、スイッチなどの媒体を用いて記事にしてみました。

12/10/2015

110V(220V) / 5000Wまでの機器の分圧を制御する装置
























11/18/2015

OPTIMODを好きで所持するプロアマのボケカス

勘違い、調子ノリ、俺プロ(どうみても素人)

運転が下手糞なのにやたらと高級車ばかりを好むDQNと化しているのがOPTIMOD中古市場。チラホラと、本当に機を愛するオプチモダーさんが古参組となって行ってる現状に、その真剣な古参の方々が嘆いておられます。私もたぶん、その一人。

はっきり言わせて貰うと、OPTIMODのデジタル機を入手して、プリセットかませば確かに、その通りの音になり、フォーラムで有志が公開している(←この行為もどうかとは思うが)各放送局のプリセットを当てがえば、一応はその放送局の音になる、などと勘違いしている新参組が多すぎる事態となってます。

特に目立つのが、どう考えてもあなたの放送局の音との比較ファイルの音が違い過ぎる!。

そもそも、OPTIMOD(デジタル機)を所持しているモダーの方は大抵、オシロやスペアナなどの測定器も揃えているのが当たり前ですが(と言うか、細かな調整の場合は最低でも歪を測定する機材があったらイイよね、と思うはず)、それすらも持ってないとなると、これは、よほど耳が良くないと、単なる音を作るだけのエフェクターに留まります。

しかもアナログ機を持ってるのに測定器すら無い、って場合は、もう神様かバカかのどちらか。測定器も無しに調整をする、ってなると、もう耳でしか方法が無いわけです。とは言ってもスペアナはPCにソフトウェアを導入し、それで測定は出来ますが、今度はその測定の方法を知らない、となると、何ともまあ笑える話です。

ただ、単に音に迫力を出したいだけ、とか、なんちゃってラジオっぽいラジオごっこをするだけ、って場合はこの限りでは有りませんが、居るんですよ、「あぁぁぁぁ、満足の出来るあの局の音にならねぇぇぇぇぇ」とか、挙句には「やっぱり2200じゃダメなのかぁぁぁ」とか、「これはもう8500を狙うしかねぇぇぇぇ」とかのたうち回った挙句、大量のOPTIMOD所持してます状態になるのです。フェラーリ5台持ってま~~す。運転出来ないけど~~、っていう、


アフォですか?


極端な話を言いますと、OPTIMODは、どの機種を所持していても、必ず、同じ音が作れます!。アナログ、デジタルの違いでは多少は変わってきますが、基本的には同じ音が作れます(マルチバンド部分のバンド数の違いによっては厳しいでしょうが、同一バンド数ならば作れます)。因みにアナデジの主な違いとして、ノイズだったり。特にノイズに関してはデジタルのほうが若干多い、と言うのも、デジタルオーディオを知る人なら分かります。特にディスプレイから出るノイズが、他の機器、ミキサーやトランスミッターに入り、影響する、という物。しかもですよ、そのノイズを分からず、デジタルだからアナログ機よりも音とかノイズの面で有利だ、と思って、事もあろうかトランスミッターをOPTIMODの上に置いて使うバカが居るわけです。

「よぅっ、この音どう?最新8600買ったんだけど!」

当然、フォーラムのメンバーは誰も返信しないわけです。そしたら更に

「みんな羨ましがっちゃった?」

とか。




返信無いのは


あなたが音という物を全く理解していないからだ!!!


因みに私が個人のオプチモダーの方々の音を聞いて、今まで一度たりとも「うわ、凄い」って思った事はなく、「ああ、毎度お馴染みフェラーリー自慢のDQNさんか」と思います。表面上は適当に褒めたり「おおおお、これぞラジオですよ」とか言ったりしますけど、もし、本当に凄いって思った場合の私は、「すみません、それ、音の流れはどういうルートに?」「出来れば、どのような設定にされているのでしょうか教えてもらえません?(←本当はこれ尋ねるのはタブーです)」とか、やたらとしつこいくらいにその人に尋ねる事でしょう。


先にも言いましたが、好きな音を作るって場合は、どんどん楽しんでくれれば良いのです。OPTIMODを所持する事は自由なのです。そこに何の資格も免許も証明書も認定も要りません。


ただ


プロ意識を持っている人の前でドヤ顔して自分勝手にチューンした聞くに堪えない音を聞かせて意見を求めるのは止めたほうが良いです。


どんなに凄い車を持ってても、運転技術が悪く、事故を起こしまくるドライバーより、事あるごとにエンジンが止まり再始動させなければならないようなオンボロ車を、自分でメンテナンスし、意のままに扱い乗りこなすドライバーのほうが断然、輝いてます。


あと、フォーラムでも特にそうですが


「私はアナログが好き」


って発言をしただけで、どうして私がアナログ機を推奨している事になるのですか?。あなた達、頭おかしいですわよ。


言っておきますが


私は人にアナログ機を奨めた事など、素粒子レベルの一粒すらありません。


確かにアナログ機は魅力的です。部品も汎用のパーツを使って作られており、所謂ディスクリート回路と言いますが、電子回路を知る人にとって、これほど魅力的な物は無いのです。このICチップのデーターシートが手に入らない、よってこの部分ブラックボックスだ、っていうデジタル機なんかより、よっぽど魅力的です、というような事は言います。でもそれって、普通に考えれば、電子回路の知識がある人にはお宝である、ってだけで、遭えて口にはしませんが、唯一、そういった電子回路の知識が有る人にはお奨めかな、って事を心の中だけで思ってるだけです。


もういちど言いますが、


私は人にアナログ機を奨めた事など、素粒子レベルの一粒すらありません。


言ったという証拠があるなら、出してみろよこの機材集めるだけで何も出来ないDQN星人がボケ!


初めての人や電子回路を知らない人は、アナログ機を買うべきではなく、ましてや中古を購入しても結局、部分的に壊れていた場合の対処が自分で出来なけれ ば意味が無い。アナログ回路の知識があれば、アナログ機というものは比較的何とか出来る率はデジタル機よりも高い。接点スイッチが壊れていたら、アキバな どで似たようなスイッチを買ってきて、取り替えれば済む。マイコンベースのソフトウェアプッシュスイッチだと、マイコンが死んでたらそこでアウト。そうい う意味で、ディスクリートで組まれたアナログ機のほうが、簡単にいじれる。


このような事は言いました。というか、これって、全人類に対して無条件にアナログ機を推奨している事になるのか…。

・・・とまあ、色々と勝手に勘違いされて、私を悪者として仕立てられる風潮になってるのがちょっとカチンと来ましたので、後でフォーラムにはこれらを別言語でぶち込んでおきます。


流石にこっちが黙ってたら、調子乗るわ乗るわ!


何人かの古参様たちは「あの人(私の事)って、確かにアナログ派だとは思うが、別に推奨してた事ってあったっけ?」というフォローをしてくれてますが、もうね、その古参のフォローですらカチンと来るくらいですもん。「アナログ派なワリには1101とか5500使ってるよな~」


あのですね



ちょっとそこのクソジジイども!



私をアナログ派という派閥の党首にするのをやめろ!



アナログが好き=アナログ派という単細胞な思考しか出来ない脳細胞壊滅的な16Khz以上の聞こえなくなったジジイだった、ってのは分かるが



仮に私がアナログ派だったとして、その私がどうして5500や1101というデジタル機を使うと、疑問を持たれてしまうのだ?



別にOPTIMODに限らず、ちょっとでもMP3聞いたら、アナログが好きって事を撤回でもしなければならないのか?



という具合いに、今までは限られた人にしか流通しなかった物が、簡単に入手出来るようになった事で、とにかく人間としてどうなのよ、って人が多くなりすぎてます。



先ほども言いましたが、デジタル機、アナログ機、好きに買ったり使ったりすれば良いのです。測定器が無かったりしても別に良いのです。好きにすれば良いのです。



問題は



逐一、私のせいにしないで頂きたい!


11/13/2015

何となくおかしい内容の不法電波はダメ~の解説


言ってる事はとても大切な事です。ルールは守るべき事。だからこそ、それを告知する側はもっと正しい内容を用いて伝えるべきです。

それなのに、しょっぱなの解説では

不法CB無線、不法パーソナル無線、そして、不法アマチュア無線(HAM)

と言った3括りにしています。そして、何より、画面に映っているのは、誰でも購入できる、凄まじい技術力を持つ一流メーカーが製造した機器なのです。販売されている機器をそのまま使った場合、そこで問題になる可能性は極めて低い。日本でHAM4級レベルの資格で試される内容って、正直、そこまで難しい内容ではないのです。確かに、仮にHAM機を免許なく使用すると、それは不法無線運用になります。これが宜しくない行為というのは異論が無い事でしょう。しかし、それをそのまま使用したからと言って、即、何らかに妨害を与えてしまうって思われてしまう説明は、ちょっと舌足らずであると思うのです。不法CB無線もそうです。こちらで使われるFCC規格の物を日本国で使用したからと言って、即、実質的問題となるようならば、FCC規格を定めた米国へとケンカ売っているとまで言える可能性があるのです。

何度も言いますが、不法無線は宜しくない、と言うのは異論ありませんよ。

私が言いたいのは、この動画の作り方なのです。そもそも日本の決まり事と言うのは、法律からして色々とおかしい部分があります。使用可能な無線機を所持しているだけで違法と言うのも、国家権力の濫用に近いものだと言えますし、…という部分を語ったところで、日本お得意の

「決まり事です」

で終わりますので無駄なので割愛。

つまり、免許を持っているからと言って、そういう方々が重要な通信に妨害を与えないとは限らないわけで、もっと言うと、電子回路の知識があるそういった方々の中には、必要な測定機材(スペアナ、オシロを含め)を所持していない方も多いのです。しかし、「ここをいじったらパワーアップする」って事の知識がある人の率が高いわけで、悪い事が出来る率の高い人達なわけです。逆に、そういった知識の無い無免許な人の中には、そういった知識を持ってなく、単に、友達と会話をする為だけにCB、HAMなどに手を出す場合もあるのです。どちらが安全か、と言うと、しっかりと作られ、機器基準を満たしているそういう機器を、無免許、有免許無関係に、そのまま使っている方のほうが、妨害などの観点からは安全とも言えます。

また、外国製の無線機を使用する事で、テレビに妨害を与えた事例がある、って事に対しても、説明不足です。例えば、日本の放送局が使用する周波数は、外国ではトランシーバーに使われている。よって、それをそのまま日本で使用する事で、周波数が同じである事からテレビに妨害を与えてしまう、と言った具合での説明が有っても良いと思うんです。それをせずに、いきなり、技適シールの話になってます。

熱が冷めないうちにもう一度言いますが、不法無線は宜しくない、と言うのは異論ありませんよ。

もう一度言いましょうか?

不法無線は宜しくない、と言うのは異論ありませんよ。

もう一つ、電波の波長の説明があるのに、どのような仕組みで妨害に至ったのかの説明が無さ過ぎです。

免許証が無くHAM機を購入し使ったら妨害を与える可能性がある

とも取れるような説明は、聊か不足に感じました。

もう一度言いますよ


不法無線は宜しくない、と言うのは異論ありませんよ。


コピペってラクです( ̄▽ ̄)。



ダメですよ~ルールを守りましょうね~、という事を説明するには、聊か色々と不足している気がしましたので、ちょっと記事にしてみました。


最後に、私は、不法無線は宜しくない、という表現を用いた事について、「ダメ」とは名言しないでおきます。理由は、皆さんでお考え下さい。

Englishで言うと、Bad Actではなく、No Good Actである、って感じです。

11/08/2015

YouTube「エラーが発生しました。しばらくしてからもう一度お試しください」の解決法

[[[[[[[解決した方法]]]]]]]

ブラウザーのUser AgentをGoogle Botに変える。
例:
Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/4.1;) AppleWebKit/537.1 (KHTML, like Gecko) Chrome/21.0.1180.75 Safari/537.1

又は

Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/4.1;)

アドオンを使用する場合は、
user-agent-switcher
を使用します。




Descriptionの部分は設定名称なので、何でもOK。

[[[[[[[説明]]]]]]]

何となく記述の順番が上記のように、イキナリ解決法を提示する、ってのは、日本的では無いかもしれませんが、ここから説明しますね。

Youtubeを再生しようとして、又は、再生していて、

「エラーが発生しました。しばらくしてからもう一度お試しください。」

と出る場合があります。

概ね以下のような感じで。

 
↑必死に読み込もうとされている慎ましい姿

 
↑そして、裏切り!

因みに、このメッセージの通り、暫く待ってリトライしても、ほぼ無駄です。私なんか、1ヶ月も待ちましたがダメでした(←大袈裟ではなく本当です(笑))。もしかしたら、半年くらい待てば再生可能なようになるのかもしれませんが、流石に待てません。

私の場合、Windows XP, Windows 7(32bit)、Linux(32bit)環境でのFireFox(どのバージョンでも)にて、この現象が発生します。で、どうしてこれで行けるのか、って事ですが、Google BotとしてYoutubeにアクセスした場合、分かりやすく言うと、どんな事をしてでもアクセスしてきたクライアントに、動画を見せようと必死になってくれる、という、所謂、表からは分かりませんが、特殊なページを送ってきます。なので、User Agentによって、もしかしたら別個のHTMLを用意したりしているのかもしれません。実際に、プレーヤーのデバック情報を眺めていても、Google Botとしてアクセスした場合の情報量が多いのです。

で、

どうしてこれで行けるのか、って部分までは、残念ながら解析してません。どうして気づいたかと言うと、Google BotのエミュレーションをLinux上で行っていた時、YouTubeの動画内に埋め込まれた字幕まで取得出来ないかの実験をしている時に気づきました。

通常のFireFoxで閲覧した際には再生出来ない動画がありまして、再生できないはずの動画が、同じGeckoエンジンを使用したGoogle Botエミュレーションで取れる、
まてよ?
取れないはずの動画情報が、どうしてボットだと取得出来るのか?
Agent??(゚Д゚;)
じゃあ、Agentをボットに書き換えてアクセスしたら、行けるんじゃね?
行けた(゚Д゚;)


[[[[[[[あとがき]]]]]]]

今回、User Agent Switcherを使用しましたが、特定のホスト(例:youtube.com)を開いた場合のみ、このUser Agentに切り替わるアドオンUAControlという、所謂、特定のホスト、youtube.comを開いた時に自動的に指定しているUser Agentに変更してくれる物もありますので、それぞれ使い分けると良いでしょう。

 
↑UAControlでの設定例。「サイト」 の部分は単なる設定名称ですので、何でもOK。カスタムの部分に

Mozilla/5.0 (compatible; Googlebot/4.1;) AppleWebKit/537.1 (KHTML, like Gecko) Chrome/21.0.1180.75 Safari/537.1

を入れましょう。これにより、Youtubeにアクセスした場合のみ、ここで指定したUser Agentに切り替わってくれますので、ラクですわね。

キャプチャー画像とは若干違いますが、GoogleBotだけではボットですので、ブラウザーであるって名称も入れたほうが、動画再生までの時間は短くなります。

以上、参考になれば幸いであります!

なお、ここでの方法で確実に直る保障はありません。と言うのも、ブラウザー、プラグイン(Flashなど)、Javaなどが最新の物で、正しく導入されていて、もう、残す原因が無い、って場合の、何となくの裏技っぽい感じですので、根本的な解決ではなく、あくまでの対症療法である事を、理解ください。

10/19/2015

将来のエレクトロニクスは、ワンチップ

現在はまだ、様々な電子部品が使用されて、色んな電子機器が形成されていますね。




↑これらでも、人間の手でハンダ付けをするとなりますと、少々厳しいって人も居るかとは思いますが、このような実装を、表面実装と呼んでいます。基板に穴を空けて、そこにパーツを挿し込み、配線パターンが構築されている背面側からハンダ付けする、と言うのは、もう過去の物となってます。時々、「ハンダ面に部品付けてるんだwww」とか言う人が居ますが、若干古い知識の方のようなので無視して下さい。そもそも、チップ抵抗をどうやって基板を貫通させて取り付けるんじゃい、っていう笑い話に落ち着くと思います。


パーツの形状の事を、この界隈では概ね、パッケージと呼んでますが、よりこの名称が顕著なのは、ICでしょう。抵抗やダイオードにも一応はパッケージ名称はあります。例えば小電流ダイオードならばDO-35パッケージ、ガラス管に入っているゲルマニウムダイオードならば、DO-7パッケージ、と言った具合いに。トランジスターでは、TO-92パッケージと言った具合いに、形状によって規格化されたパッケージ名称があります。上記写真では、ICと抵抗を取り上げてますが、私達が概ね基板の穴にぶっ挿して、基板裏面からハンダ付けするタイプの物では、DIP(Dual Inline Package)と言うものがありますが、これは現在でも、OP-AMP 5532や4559、PICマイコンだと12F675と言った物が採用していますね。

しかし、このDIPと言うのは、2015年現在、実はそろそろ世代交代なのです。ただ、実は、このDIPはまず無くならないと言われてます。それは、例えば上記DIP写真単体だと、指先に乗るサイズで、もしもこれ一個だけで電子機器の中枢が出来上がるならば、十分に小型サイズな機器になるわけです。そんな物は現実には存在しないでしょ、って言いますよね。しかし、今後、物理化実装と言う、名称は私が勝手に命名してますが、もっと良い言い方をしますと、仮想実装でしょうかね。

仮想実装

現在は、PIC, AVRと言ったマイコンチップに、個人が自由に動作をさせる為のコードを書き込んで使えるようになってますが、それに加えて、チップ内部に、物理的な回路を書き込む事が出来るようになります。

例えば、
有り触れた、トランジスターや抵抗、クリスタルやコンデンサーなどを使いた発振回路ではありますが、これを右の8PIN DIPの中に書き込む事が出来るわけです。

つまり

DIPのICチップ一つあれば、コンデンサーやトランジスターなど、その他のパーツは不要。上記の回路のような規模どころではないくらいの回路が既にOP-AMPなどには入ってはいますが、将来的にはそういったOP-AMP自体を自宅で作れるようになるわけです。

現在あります、様々なCAD(EasyEDA, KiCAD, OpenCAD)にて回路図を作り、それをそのままチップに転送。後はチップに電源と入出力を接続すればOKという手軽さ。もしかしたら、充電池さえもこの中に入るかもしれませんね。そして、素晴らしいのは、プリント基板のパターンを作成しなくても良い、という点。回路をそのまま転送し、チップ内部に様々な電子部品を仮想的な作るわけですから、基本的に、と申しましょうか、パターンが不要になります。とは言っても、部品の配置は決めなくてはならないかもですけど^-^。

実は、この技術は既に出来上がっているようで(Intel社によって技術提案&講演)、FPGAの延長上と言っても言い過ぎではないかもしれません。

と言う事で、この技術を、仮想化云々と言いましたが、フィジカル・ビルド・テクノロジーと言ったほうが良いかもですわね。









8/23/2015

さようなら!大切な歴史を、ありがとう


*Freq : 1290KHz
*Output : 1W/5W(1986-1995), 10W/50W(1995-2006)
*Type : AM
*Life : 1986 - 2006
*Station Name : 1290 The Pirates Radio

Let me start by saying Thank you 1290.
You was my shining star, especially in my life with my grand-pa.

過去に当ブログでご紹介した、我が故郷コロラドの海賊放送局。その詳細を、連邦政府の方より頂きました。放送局の運営者の方のお名前は伏せておきますが、実はこの放送局が無ければ、今の私は存在しません。存在していたとしても、もっと普通の女の子になっていた、と思います。

AMラジオに興味を持つキッカケとなった1290は、かつて、じっちゃんと過ごした日々の中では無くてはならない存在でした。当たり前のように、じっちゃんのアンティークラジオから流れていた音。終了時に流れる、「本日の放送はここまで。それじゃあまた会いましょう」というメッセージが特に、私の中の歴史の中で、じっちゃんの笑顔と共に思い出されます。2000年以降は、ラジオの聴取率も悪くなり、そもそも正式名称を持たない放送局で、しかも10Wという低出力という事もあり(10Wの出力は違法です)、一部のコミュニティーフォーラム以外で話題になる事はありませんでした。しかし実際には、地元のカフェやレストランでのBGMになっていたり、局の存在は知らずとも、大半の方がこの局の音を耳にしていたと思われます。私も当時、海賊放送という存在を理解してませんでした。ラジオから聴こえて来る放送、それは、ラジオに他ならなかったのです。それに、故郷では、違法局を通報しようとする人は、例えHAMをやっている人だったとしても、通信の邪魔になったりと実害が出ない限り、まず居ません。しかも、連邦政府は、この局を20年も黙認していた、という、ある意味、柔軟性に富んだ米国ならではの扱いだったのでしょう。それに、事実、今回の録音も、政府の方の個人的な録音アーカイブを頂きました事から、年配の方々には特に愛されていた放送局だった事が伺えます。

海賊放送と言いましたが、存在自体は海賊放送ではなく、違法出力放送局に分類され、本来ならば処罰の対象になります。政治的な海賊放送とは違いますね。番組は、私の知る限りでは20年間、ノントーク。政府の受信記録からは、週末の夕刻18:00~21:00にのみ電波が発射されていたようです。私の中ではもっと遅くまで聴いていた感触だったのですけどね。

尚、放送している人は、2006.08.02 21:00の放送3日後、2006.08.05に96歳で亡くなられてます(97歳という話もありました)。

放送に使用していた設備は、送信機からアンテナ、レコードプレーヤーやミキサーに至るまで手作りで、Orban社のOptimod 8100を使用されてました。現在それらの設備は、送信アンテナのみ解体廃棄となりましたが、お孫さんが引き取ったようです。流石に継続しての放送はされていないようです。というか元々は違法出力局でしたからね。アンテナは、amラジオとしては非常に珍しい、水平接地型、140m長の2スタックダイポール。分かりやすく言うと、現在のAM送信アンテナを横に倒した形。もっと分かりやすく言うと、140m+140mの水平ダイポールを自宅の敷地内に敷設。当然、指向性はありました。出力は10WキャリアーでP.E.Pが50W程度。写真などが手に入りましたら追記して行きます。

最後になりましたが、Mr, F*** L***さん、ありがとう。

7/22/2015

AMトランスミッター MSK-12 for しげぽんさん贈呈用 プリテスト完了(動画あるぜぃ)


とりあえず、しげぽんさんにお贈りするセットのプリテスティングが完了です。自己採点では90点ですわね。まず、送信機のほうは問題無いのですが、受信機、つまりラジオのほう。バーニアダイヤルとか減速ギアを使って、もう少し何とか出来ないか、考えます。と言うのも、たぶん大丈夫なのでしょうけど、アナログチューニングのラジオを触った事が無い人だと、目的の周波数にチューニングを合わす事がちょっと難しいかもしれません。割とシビアなのです。

因みにですが、動画に写ってるMDプレーヤーは差し上げませんよ(笑)。実はこのMDプレーヤー、レーザーピックアップ部分のレーザーダイオードを取替えする、という、私の中でも前例が無いくらいの超難しい修理を自分でやった物なのでね^-^;。二度とやりたくない工程です!

でまあ、電波特性ですが、一応は政府機関で測定してもらい、日本国で使用が可能かどうかを判定してもらいまして、合格となりました。しっかし、日本の微弱電波管理法って、ドタマカチ割ったろかワレ(#゚Д゚)ゴルァ!!ってくらいに弱い電波しかダメって、何だろう、小さい国だからでしょうかね。

っつー事で、電源ユニットが一番高価なパーツとなりましたが、概ね、700$の制作費。因みにですが、ジャンクパーツなどを使えば、これを30$程度に抑える事が出来ますが、一応は人に渡す物ですから、そこは普通にしました。それでなくとも、木箱の耐久性が元々、そんなに高くは無いのでね。

因みに、電源周波数は500KHzタイプに変更しました(ノイズフィルターの関係)。なので、取り出せる電流は2Aまで。そして当然ながら、若干、電源ユニットの発熱が大きいので、ちょいとそっちの方面も考えます。どの部分の発熱か、と言いますと、主にレギュレーターです。PCBの銅箔部分の面積で十分に放熱は可能なはずだったのですが、今ひとつ、銅箔へと熱が伝導できていない気がしました。



空冷ファンは絶対に付けないぞ!!!ヽ(`Д´)ノ



この程度のシステムで空冷ファンとか、完全に負けです(`・ω・´)

7/17/2015

まだシンプルに出来るはずのAMトランスミッター

現在、一番簡単なAMトランスミッターは、実用的ではないのです。以前のブログでも書きましたように、最低品質条件ってのがありまして、それを満たしていないわけで。

まず

1:入力レベルをモニター出来ないのはダメ
2:変調レベルをモニターできないのはダメ
3:オーバー変調するカイロはダメ

の3点がポイントです。1と2については、KIKORIシリーズではアナログの針メーターによりモニタリングする形になりまして、3については、所謂音声のリミッティング回路でして、私のトランスミッター全てに搭載されてます。ではここから更にシンプル簡単にしようと思ったら、まず、アナログメーターを取っ払う必要があります。







こういうLEDメーターで代用しなければならないのですが、これもまたちょっと考えると更にシンプルに出来るのです。ぶっちゃけ言うと


これだけでOKなのです。つまり、オーバーレベルした時だけ赤色が点灯するようにすればね。しかし、それではちょっと面白くないので、もう一点付け足して

● -- オーバーレベルした時のみ点灯
● -- 音に合わせてそこそこピカピカ

って回路にすれば、シンプルでも、しかもコンパレーターだけでOK。これを今考えてます。で、問題は、RF TUNEのほう。電波出力が最大となる、所謂チューニングポイントの調整に使う計測回路。LEDが一番明るく光る状態にせよ!ってのでも良いのですけど、もっとこう、ワンポイント欲しいところですね。






7/14/2015

しげぽんさん用ラジオ受信機~高級イタリア製スピーカーを惜しげ無く投入~(動画あり)


一応、ラジオの方も完成しましたが、感度としてはあまり宜しくは無いので、ここからちょいと、バーアンテナとの間で、何かしらの誘導アンテナ、若しくは、共振アンテナとして、外部拡張アンテナを接続できる端子を引き出せれば良いのですが、ひとまず、国内でもちょっと離れた放送局を受信してみました。うーむ、まあ、遠距離受信が目的ではないので、別にこれで良いっちゃ良いのですが、外部アンテナを付けると、もうちょっとだけ感度がアップする、って機構が有っても良いですよね~。

因みに、メインチップはSANYOのLA1600。もう皆さん御馴染みのデバイスですね。で、実はこのデバイスは、回路の構成によっては、SW(短波)帯まで構築する事が可能で、尚且つ、そっちの帯域のほうが寧ろ感度が高い、という、謎の仕様だったりします。


メーターの機能は、受信している放送局からの電波の強さを示すSメーター(シグナルメーター)と、スイッチ切り替えにより、音声信号で振れるVUメーター機能の二つを持ってます。Sメーターは、もう一般的なLA1600のAGC(Automatic Gain Control)端子の電圧を増幅して電流変換してアナログメーターに供給しています。


でもって内部は相変わらずのバラバラバラックな状態ですが、こんなのでもそこそこの性能。よくアフォな人とかは「こんな配線だから感度悪いんだよ」とか言ってますが、


感度と配線は無関係です!


というか、RF受信部分をあちこち回し配線ってのなら分かりますが、そこはちゃんとプリント基板のパターンに収まってます。

内蔵スピーカーは1980年代に作られた、ビンテージのイタリア製スピーカー(後期の真空管ラジオ用)。価格としては、80$くらいしますが、当時の資料が無いので、当時の価格は不明。だがしかし、めっちゃ音良いですね。ほぼ、往年の真空管ラジオの音を知っている人からは、「あっ、この音は」って思うと思われます。

さて、感度アップをどうするか、そこがポイントです。

それと、そろそろ、トランスミッター MSK-12のほうは、電波強度測定を政府機関に送って、やってもらわなくてはなりません。その結果、日本で使うには出力が強すぎる場合、出力を抑える処置を加える事になります。余りにも弱すぎる場合は、ギリギリまで出力をアップさせて、再び測定してもらう、という行程で参りましょう。



7/04/2015

自作(Homebrew)とは

自作とは、自分で作る事です。以上。

ではまた次回のブログでお会いしましょう。

とかやってたら椅子とか飛んできそうですが、掻い摘んで言うと、そういう事です。概ねこちらでは自作の事を総称して

D.I.Y.

と言います。皆さんこの名称は聞いた事があると思います。実はこれそのままの略称でして、

Do It Yourself

の略ですね。自分でやってみよう、という意味ですので、言い換えればTry it yourselfとも言いますが。

Hey lets get do it yourself
(さあ、やってみよう)

この「やってみよう」というのが非常にポイント高いのです。「**するとどうなるの?」って疑問には、自分でやってみるのが一番。

多くの人が私の言葉に理解して頂けると思いますが、標語として

Wealth of experience does not have a lie
経験は嘘を付かない

と言うのがあります。やってみた事でそれが間違いだったとしましょう。でも、間違い=嘘ではないです。間違いを間違いだという確証を得るには、経験が一番なのです。

因みに、経験が嘘を付く、と思ってる人は、ちょっと宜しくありません。日頃から嘘を付くのが癖付いている可能性もあります。

つまり経験した事、というのは、その人が「経験したぜ」って事で、そこに嘘があれば、「ごめんやっぱり嘘、経験した事がないや」、ってなるのです。あんまり深く解説しますと、この標語のクールさが欠けてしまいますので言いませんが^-^;。

経験していない状態 vs 経験した状態

後者が勝ります。失敗とかそんなのはどうでも良いのです。私なんて、色んな回路を製作しては動かない、ってのが連続して10回以上に達する場合もあり、「なぜ動かないのか」を見定めていく事が大切ですね。逆に、「過去に一切失敗なんてした事ないぜ」って人は、どんなに凄い技術を持ってたとしても、その技術は


役に立ちません!!


安全神話もそうです。例えばやたらと墜落しまくる飛行機シリーズがあったとしましょう(ヒューマンエラーはここでは除外)。実際には、ボーイング737, 707など、本当にジェット旅客機が登場した頃の機体。多くの人命が失われ、その記録はトップに君臨するほどですが、確かに、やたらと墜落する飛行機には乗りたくは無いものです。ところが、多くの人命を失うごとに、改良され、そして、最終的には世界で最も安全な飛行機として歴史に名を轟かせるのです。またヒューマンエラーに対する安全策も加わり改良されて来た訳ですが、その一例として


飛行機が着陸した際にブレーキの役目を担うエンジンのリバース機構。逆噴射と言われているものです。あの機能、過去にはパイロットの操作により、いつでもONにする事が出来ました。しかし、もしも飛行中に逆噴射が作動しますと、もうこれは、ほぼ間違いなく取り返しが付かなくなります。前に進もうとする力と、それに逆らう力が同時に瞬間的に加わるわけで、例えば片方のエンジンにだけ逆噴射が機能した場合は、空中分解に至るレベルの力が発生します。

じゃあこれを防止するにはどうするば良いのか?

パイロットの訓練でしょ!!

いやいや、それも一理あります。しかし、人間はエラーを起こします。どんなに素晴らしいテクニックを持つ人間でも必ずエラーを起こします。つまりミスですね。では、もしミスを発生させた場合はどうなるのか、と言う部分での改良です。地上から離れた状態では逆噴射機構がONにならない、という防止策が講じられました。

このように、完璧に設計されたと思っていた飛行機に、実は致命的な設計思想ミスがあった事から、そこが改良され、安全指数が1つアップしたわけです。これの繰り返し。

そしていずれは、事故の発生が囁かれなくなる、その時が、実績として物を言うのです。そして、その実績は、飛行機そのものの「安全に飛んでるぜ」という経験になり、嘘はありません。



経験は嘘を付かない



皆さんこれを念頭において、色々と「やってみよう」。



って、なんかトピックから離れている気がしますので、もう少しだけお話をしますと、

[工作キットを作っただけでは自作とは言えない]

アホですか?

今あなた、工作キットを作っただけでは、って言いましたやん。まあこういう事を言ってると揚げ足取りになりますけど、工作キットを作ってもらった、と言うのは確かに、その人による自作ではありませんが、自分で組み立てるってのも、立派な自作です。なので、


「昨日さぁ、USBのDAC作ったんだ」


これが、一から設計した物だろうが、キットだろうが、自作に変わりありません。んなこと言ってたら、


「一から設計してこその自作だ。出来上がってるような物を組み立てたからと言って、それは自作ではないぞ」


そうですか。




だったらあなた、トランジスターやICなどの部品レベルから自分で作ってから言いなさい!


ってなりますからね。

PCの自作もそうですが、まあ中には「え?PC自作したの?ええええええ、凄すぎる!!!!」と、まあ何を勘違いされたのかは大体は想像出来ますでしょうが、マザーボードの基板から設計して部品を載せて作り上げた、と勘違いされれば、そりゃあこうなりますわ。そうではなく、ある程度規格が決まっており、その中で自由にパーツ(DVDドライブ、HDD、RAM、CPU等々)を購入し、組み立てるのが、自作PC分野では一般的な作業です。勿論、それ相応の各パーツへの知識も必要ですので、簡単で誰でも今すぐに出来るのか、というとNOですけど。最近は、「PCを自作」ではなく、「PCを組む」という言い方をしますね。


兎にも角にも、自分の手を使って一つの物が形成される、その一連の作業を、自作と言います。勿論、自作PCにも経験が関わってきます。

A社のRAMと、B社のRAMは同時に使用しても相性問題は発生しない

って事を経験したら、次もA社のRAMと、B社のRAMが、安全な選択として位置づいていると思います。なんてったって、自分で一度は経験しているのですから。

ところが、次に組むPCにおいて、A社のRAMと、B社のRAMを選択し、RAM ERRORにより起動すらしないどころか、RAMが炎を上げて燃えました。そして、火事になり、全焼とまでは行かないにしても、自宅が半壊した、という経験に至ったとします。

さて、どうです?

A社のRAMと、B社のRAMを、あなたは次に自信を持って選択しますか?

経験する、と言うのは、そこに嘘が無いから、確実であり、怖いところなのです。




経験は嘘を付かない



様々な面でこの言葉が当てはまると思いますので、皆さん念頭において、DIYを楽しみましょう。

6/29/2015

しげぽんさん用AMトランスミッター&チューナー / KIKORI MSK-12 始動

さてさて、懲りずに贈呈用のAM送信機&受信機を作る事になったわけですが、まあ、例のKIKORI YR-1とKAMABOKO RS-1の回避できなかったジンクスの後ですので、若干躊躇しつつ、まっ、特に失う物も無いので、いっちょぶちかましましょう。

問題は、既に実用となる回路をそのまま作るか、若しくは、マイコン多用するか、はたまたPWMに挑戦するか、ってところです。

ちょいと余談

PWMと言えば米国Harris。そして、比較的技術情報が公開されているのが、北京北广科技股份有限公司のテクノロジー。概ね、HarrisのDigital送信機よりも、音が柔らかで、アナログライクだと言われているのが、http://www.bbef-en.com/product_show.aspx?type=19&id=132こちら。と言っても、メインとなるチップは、韓国のサムスン電子が供給しているようですが、今のところ、私が注目してヨダレを垂らしているのは、この二社の送信機です。

ここ最近の製品として、特にラジオとオーディオ製品に関しては、米国よりも中国に軍配が上がります。特にハイエンドオーディオの分野では、中国が抜きん出ており、尚且つデザインも面白い物が多く、眺めているだけでも飽きません。ハイエンドオーディオと言いましても、1000~5000$という、庶民にも手が出せそうな価格帯オールインワンパッケージです。ジェフローランドやマッキントッシュなど、老舗のハイエンドオーディオも頑張っているものの、何となくデジタルソースに弱い気がしました。中国のDSP技術は今や、Radio DSPを筆頭に急激な技術革命を起こしてます。デジタルに強い中国って感じでしよう。ただ、私としては、中国にはデジタルよりも、古くから受け継がれている真空管などのアナログ分野でも更に磨きを掛けて頂きたい、ってのが本音ではありますが^-^。

実は、割と嫌われている(私は寧ろ好きです)韓国ですが、韓国の中小半導体メーカーは、古い媒体を蘇らせる役目を担っているのです。あ、中国もですね。以前にも話しました、日本の東芝ICやSONYのICなど、既に廃盤になった物を、技術情報を買いうけて、継続生産しているのです。

かつてSONYが生産していたラジオ用ICである、CXA1191。これも、韓国、中国から、後継品が生産され続けてます。韓国の場合は若干個人での入手が難しいデバイスとなりますが、中国のほうのは比較的入手がし易いのです。型番は変わります。CXA1191はCD1191などに。結局、劣化コピー品とか言ってる人、もっとよく調査しましょう。ちゃんと技術提供を受けて作られております。しかも

中国、韓国製のほうが、耐久性が高い(普通に考えたら、80年代よりも現在のほうが製造技術は上)

とか書いていると、頭の弱いネトウヨおじ様方々がお祭りひゃっほい、しそうですけど、基本的な部分はちゃんと受け継いでます。時々ですが、中国ラジオをレビューする時に



「やっぱり中華ラジオだな。受信感度も悪いし、イヤホン端子からの信号も最悪」



とか言ってるその製品、中開けたらそのまま、在庫品であるSONY CXA****がそのまま乗っている場合があって、あなた達、自国のデバイスにパッシングとか、片腹痛いですわよ状態で時々見ていて面白いですが、もう二度と作られる事が無いデバイスを、継続して供給してくれる、と言うのはありがたい事です。少なくともね。

そんな中、送信設備もなかなかのもんです、それどころか、御見それしましたレベル。現在でも中国は、ラジオに関しては娯楽の一旦を担ってますので、その理由から、ラジオ受信機も豊富に販売されているのです。我が国、そしてお隣米国は、残念ながら衰退方向に向かってます。中国は、中には劣悪な品質の物もありますけど、概ね、楽しい製品が多いのも事実(申し訳ないが、日本の製品に、楽しさって物を感じた事は過去1度も無い)

さて、そんな中、私のお世話になっているフォーラムで話題になっている、北京北广科技股份有限公司の送信機の心臓部(マイコンではないですよ)。KA28136。実はこれ、軍事情報のリークっぽいのですが、全く資料が見当たりません。写し間違いって可能性もありますが、このチップが実は、ワンチップのデジタル振幅変調LSIらしいのです。「ああ、実際にあるんだ、そんなデバイス」程度にしか扱えませんが、なかなかヨダレ物の話題でした。因みに、通常ならば、KAから始まるデバイスは、サムスン電子製なのですが、見せては貰えないでしょうね~。どうせリークするんだったら、データーシートくらいはリークして頂きたい所。でもそれだったら更にヨダレの量が増えるだけかもしれませんけど(笑)。

とまあ、存在するのに手が届かないという嘆きを書かずにはいられなかったもので、とりあえず^-^。


っつー事で、KIKORI MSK-12を製作して行きましょう。って、普通ブログでこういう事を書くと、既に出来上がってて、製作過程を紹介ってのが常套手段なのでしょうが








まだ出来てません!!( ̄゜▽゜ ̄)



いや、サムスン電子とか中国とか、無関係と思しき事を書いてましたが、いくつかはサムスン電子製のパーツを使ってますので、まあ無関係じゃないかなー、ってところで^-^。どうでもいいですが、サムスンのタブレットが欲しいめっちゃ欲しい。けどめっちゃ高い!。何とかしろ!


そして、今回贈呈用に製作する際のコンセプトとしては







製作にかかる金額は度外視する!



パーツ類も、中国製だろうが韓国製だろうが台湾製だろうが、ジョークでフランス製、米国製だとか、無関係に、とにかく高い物を率先して使うです。



とは言っても、大抵この系統で攻めると、日本製に行き着くんですけどね。個人的には例のコンデンサー事件、スイッチ内部ショート事件(高価な電源壊れた)から、Made in Japanパーツへの信頼がガクっと下がってますので、精神衛生上よろしくないですが、まあそこは^-^。特に今回、


東京コスモス製、精密測定機用ポット。実はこれ一つで2200円します(笑)
http://www1.enekoshop.jp/shop/tocos-netshop/item_list?category_id=10759

因みに、写真の物は、職人さんによる手作り工程が介入していた1987年製。真空パックでの保存品です。価格としては当時、2980円でしたので、自動化製造になり現在はコストが抑えられているようですね。

で、どうしてここまでの物を採用するかと言うと、一つに耐久性。これに尽きます。最低でも10年は故障無しにしようと思えば、こういう精密機器用のパーツって重要になります。

因みにこのポットですが、欠点が一つあると言えばあるのです。通常のポットよりも、若干、操作する時に重たいのです(笑)。


でまあ、製作するのは、基本、この回路


このままではちょっとMSK-12としては足りないのですが、基本はこれだけです。非常に簡単。特別な物はなく、汎用パーツで作れるという素敵。DDSを使えばもっとスマートになるとは思いますが、そっちのほうは未開拓ですのでね。

そして、電源ユニットをどうするか、ってのが毎回の課題な上、悩みどころなのですよねー。と言うのも、トランスタイプの電源は、失敗率が高く、しかも、割と大きなユニットになってしまう点。それに比べて、3MHzスイッチング電源(ユニット回路はオリジナルで、メーカーに製作依頼したモジュール)も良いのですが、このユニット、確かに質は最高なのですが、かなりコストが掛かってしまってますので、もっとこうスマートで安価な電源で、漏れ雑音電流が100uA以下の物が無いかな~ってところなのです。Laptop PCに付属のアダプターは概ね1mA以下。

ぶっちゃけ、私の電源ユニットを付けてもしも販売するとなると、500$以上にしなければ元を取れません。効率が悪いのですよね、いや電源効率は90%以上なのですけどね(笑)。



でもコンセプトが
製作にかかる金額は度外視する!
ですので、問題なし。


特に既存の電源アダプターで問題となるのが、GNDループと、飛び越え回り込み雑音。後はコモンモード。

今のところ、こういう小細工をしてから供給すると、ほぼどんな電源アダプターでも綺麗になるのですけどね(KIKORI YR-1で採用した方法)。

つまり、諸悪の根源であるアダプターと、本機の間をAC的にアイソレートする形になります。ただ、これにも問題がありまして、それはスペースの問題。このクラスのチョークインダクターともなると、500mA程度を流せる物なら、軽く巨大化します。木箱に納まる、又は電源ユニットボックスに収まるサイズとなると、100mA程度しか取り出せなくなるわけで、そこも問題。

そして、ついでにいうと、受信側もまだ慣れていないという。ねずみのチューチューがとことん気になって仕方ない症候群です。市販製品でもチューチューが気になりますわ。ヤバイ症候群ですわね。って事で、とりあえず影響のない、ほぼこの形だーーーって言うPLL部分から作り始めましょうそうしよう。

6/26/2015

簡単なのに失敗が10回ほどの末に出来たラジオ

一言言いたいことがあります。


アホか私( ̄▽ ̄)


こんな簡単な物を一体どこをどうやったら失敗の連続というテクニシャンな事になるのか、説明してください!( ̄゜▽゜ ̄)。ね~~(。-д-)(-д-。)ネ



お隣の国から飛んできている放送局を、誘導共振アンテナ(屋外に出したアンテナと本機のアンテナを共振させて誘導)にて受信してみてますが、ほれ見んさいな!めっちゃよろしおすぇ~~~~ヾ(@°▽°@)ノ。

しかし、なんか、若干ですが、バーアンテナのQが悪いのか、周波数がジャストフィットするポイントでキューキューねずみが鳴きますわねー。バーアンテナをちょっと見直そう(←こういう事を言ってても結局やらない私( ̄▽ ̄))。
じゃ別の局をば


ええんとちゃいまっか奥さん。
やっぱりAGC(Automatic Gain Control)機能が付いてると、素敵ですわね。これがありますと、弱い放送局に対して、頑張って受信するようになりまして、強い局に対しては、抑え気味に受信、といった動作をしてくれますのでね。




84

6/24/2015

本日もスチームパンクな物を見て、タイムトラベルしましょう

前回の話題でも取り上げました、スチームパンク。今回もそれに触れて、シャーロックホームズ、エルキュールポアロの時代へとタイムトリップしましょうそうしよう。

まずこれ。

聊か時代背景もへったくれもくそったれも無いですが、聞いた事がある人もいるでしょうニキシーチューブ。ガラス管の中に、数字や英文字に象った金属板が入っており、そこに電流を流して点灯させる事で、何かしらの数値を表示する場合の表示機になります。


剥き出しの状態で申し訳ないですが、とりあえず点灯させるとこんな具合になります。

このようなニキシーチューブも、スチームパンクなアイテムと言えますね。ただ、エルキュールポアロの時代よりも、もっと新しい時代な気もしますが^-^;。

ではここからは、世にあるスチームパンクな物を紹介していきましょう。



言わずと知れたニキシーチューブ時計。本来、1950年代以前は、そもそもデジタルと言う概念がありませんでした。何かしらの媒体の量が変化する事を、断片的に取得して、数値化するところから、デジタルへの発展を遂げてます。具体的には、1分2分3分...となってれば、1分00秒~59秒までを無視して、2分00秒にて次の数値を取得して「2」の電極に通電を行う、という実にアナログな構成も多く用いられました。エレベーターの回数表示も、例として分かりやすいと思います。

街に繰り出すとこのようなスタイリッシュなエレベーター表示の物がありますが、これだとⅠ~Ⅱ~Ⅲといった具合いにメーターが移動して、現在、エレベーター籠の位置を知らせてくれるのです。このⅠ~Ⅱ~Ⅲを


のように、途中の移動経過を省いて数字として表示させる、という具合いに構築していた時代です。話が反れましたが、では更に見ていきましょう。








なかなかのスチームパンキーっぷりで面白そうな物があります。いずれはこういうのを作ってはみたいのですけどね。

で、ここからは少々、勘違いなパンクっぷりを。






これらもまた素敵なのですが、これを表現しますと、スチームパンクではなく、現代のスタイルでデザインされたスチームパンクと言ったところでしょうか。

では戻りまして、今度は、照明機器なるスチームパンク物を。




電圧計が付いている意味はもう、趣向としか思えませんが、卓上ライトとしてこういうのがあると、何となくホームズになった気がします。

では最後に、これも現代に蘇ったスチームパンクと言えますね。PCのUSBフラッシュ記憶媒体。概ね128GBのUSBドングルです。






最後の二枚は、遊び心満載です。このタイプの物においては、USBに差し込んで通電状態になりますと、使用されている容量がメーターで表示されたり、などと、若干趣向が凝らされているものもあります。

ただ、やはりどれも、珍品という位置づけで、コレクターズアイテムとしての取り扱いが主ですね。ただ、この系統のメモリーは、もし、メモリーとしての機能が故障しても、ちょっとしたインテリアとしても使える事から、昨今の普通のUSBメモリーとは違った見方をするべきかもしれません。


6/22/2015

スチームパンクという物をご存知ですか?

1800年代後半から蒸気機関というものが発明されました。石炭を燃やしてその蒸気の噴出する力で、羽を回して様々な動力源にしていた時代です。そんな蒸気機関が主力だった時代には、蒸気の圧力を送る配管などが目立っていたのですが、現在において、スチーム(蒸気機関)punk(反体制的)と言う扱いよりも、既に確立されているSFのジャンルの中の一つになっている場合を挙げる事が多くなってます。そもそもsteamとpunkを分けて解釈するのは邪道って事になるのでしょうが、敢えて言うと、punk=反社会的、現代にそぐわない、見劣りする、と言う意味合いがあることから考えると、幾分納得ですわね。

少なくとも蒸気機関は現代では全く使い物にならないエネルギー・・・

と言うのはちっょと待った。実は蒸気機関ってのは現代でも使われています。直接的な印象が表面化していてあまり気付きにくいですが、原子力発電や火力発電などの、熱エネルギーで発電機モーターを動かす際に、蒸気を媒介として使用するのがまだ一般的です。これらも一応は蒸気機関と言えますね。

御託はともかく、ちっょと見てみましょう



























概ね理解頂けたかと思いますが、随所にガスや水道などの管がデザインされているのがお分かりいただけると思います。この蒸気機関を彷彿とさせるデザインを取り入れている物も、先ほどのSFの一種と同様に、インテリアやファッションなどでも『スチームパンク』と呼称されています。勿論、蒸気管のみではなく、その時代に使われていた、現在では既に過去の物となりつつあるフィラメント電球(エジソン電球)なども、このスチームパンクに取り入れられる事も多いですね。

では最後に








これ、Laptop, Desktop PCのキーボード。なかなか高価ではありますので、スチームパンク好きな人に向けてのコレクターズアイテムに近い位置づけとなってます。