4/27/2017

AMラジオ放送の電波を作ろう

AM放送の電波を作るのは、実は電波を作り出すと言うカテゴリーにおいては比較的簡単に出来ます。単純にコイルとコンデンサーと、少しの増幅素子と優しさの組み合わせで構成するコルピッツタイプでも、Qの問題もありますが、コンデンサーの容量を低めに設計し、コイルに大き目のインダクタンスを持たせる事、又は、目的の値のコンデンサーを一つだけ使うのではなく、複数のコンデンサーを並列で用いる事により、外部温度変化による容量変化を分散させて周波数の安定度を得る、なんて事も出来たりするバンドです。元々、1MHzと言うのは言い換えると1000KHz。高周波と言うよりも超音波です。増幅素子も、どれが使えるかなーー、などと言ってデーターシートを探りつつトランジスターなりFETなりを選ばなくても、例えば1MHzを発振させるのに使えるトランジスター、って観点で捉えると、

「逆に聞きたいが、たかが1MHzを発振させる事が出来ないトランジスターって何ですか?」

って言っても過言ではないくらいに、トランジスター、FETなら何でも使えますよ、っていう世界なのです。発振させた電波を増幅する場合もそうですが、正直、汎用として誰でも知ってる2222や3904を1つ使っただけで、0.5W~1Wの出力を得られます。なんだったらもうディスクリートで設計されているオーディオアンプの回路に、発振器からの出力を繋いで上げるだけでパワーアップできます(実際には多少は変更必要)。

物凄く極端に言うと

市販のオーディオアンプの入力端子に、発振器出力を繋いで、スピーカー端子にアンテナを繋いでボリュームを目一杯あげれば送信機の出来上がりなのです(実際にはオーディオアンプ内に、音声周波数帯域である20Hz~20KHzのフィルターが入ってる場合は無理、と言った細かな部分はあります)。

余談ですが、最近主流であるPWM技術(正しくはPDM)を使ったAM送信機の場合、増幅器の回路はほぼほぼ、昨今主流のD級、デジタルオーディオアンプそのものだったりします。

面白いのが、赤ちゃんの鳴き声をハイビットサンプリングして、そのまま逓倍波を取り出すだけで、AM放送の電波が得られる、ってのもありますが、技術系の人だと、「それ当たり前でしょ」ってなりますが、そうでない場合は俄かにオカルト化する、と言った面白い世界でもあります。

さて

では本題。



【最も簡単にAM放送電波を得る/4060編】


この4060と言うのは、CMOS4000シリーズの一種です。ノーマルのCD4060、ハイスピード低電圧版の74HC4060。現在でも時計のベースクロックを作り出す際にも使われていますね。と言うのは、4060は内部に発振器、分周器(Divider)が内臓されていまして、非常に便利なICなのです。ちなみに、74HC4060の場合は、50Ω負荷で約100mWの出力が得られます。流石にその状態での連続使用はマズイでしょうけど、電波発振器として捉えると非常に扱いやすい出力なのです。勿論そこにバッファやボルテージフォロワなどでインピーダンスを下げて使うなんて事も出来ます。矩形波ですので、スプリアスは出ますが、それも最終的には送信機の出口にLPFなりチューニング回路を付ければ解決です。或いはもう4060の出力部分にBPFを付けてしまうのも良いでしょう。

そして

CD4060の場合、トランジスター3個の簡単なバッファ
を付ける事で、簡単に1W~2Wもの出力を得られてしまいます。勿論、トランジスターは2222などでOK。



【最も簡単にAM放送電波を得る/4069+4040編】


一見して複雑そうに見えますが、各部を見てみると実にシンプルです。


まずインバーターが6個入ったCD4069(5Vハイスピード版だと74HCU04)の下側3つのインバーターで、水晶発振させます。どうして3つのインバーターを使うかと言うと、出来るだけローインピーダンスで発振させる事が目的です。1つだけ使っても良いのですが、折角6つも入っているんですから、使っちゃいましょう。そして、その出力は、分周器のCD4040に入ります。4040は単なるカウンターICですが、同時にそれは分周器としても使えます。4040に入ってきた信号は、1/2, 1/4, 1/8, 1/16と入った予め内部にセットされているフリップフロップ回路において、間引きされます。原理は簡単で、入力されるクロックが1秒間に8回のパルスならば、1/2端子からは1秒間に4回のパルス、1/8端子からは1秒間に1回のパルスとなって出てきます。単一の分周だけで良いのならば、下にある4接点スイッチは不要で、必要とする分周端子と10KΩを直結すればOK。

さて、10KΩを通った信号は今度はまた4069の上側3つのインバーターに入ります。ここで、LPFを形成するか、又はLPFを使わずに済ませるか、その切り替えスイッチを付けていますが、LPFを使わないならば4069の11,12ピンをそのまま繋ぐだけでLPF部分は無視して下さい。そして、最終的には4069の8ピンが、発振器としての最終出力になりますが、当然ですが端子には1/2VCCの電圧が乗算されています。これを0.1uFのコンデンサーで阻止し、短絡した際の保護も兼ねて10Ωを通して最終出力となります。出力は約100mW(50Ω)。

Option Bufferはお好みで。これを付けると出力は700mW以上になります。

って事で、早速実験ユニットを作って実験しましょう。

まずは、回路全体を15Vで駆動させます。水晶発振子は9.000MHzを使用し、分周比は1/8端子から取り出しています。つまり、最終的に得られるのは9.000/8=1.125MHz(1125KHz)です。上記は1125KHzで約100mWの出力が得られていますね。

因みに9KHzステップの国で、この回路で使う事の出来る水晶発振子は

4.500MHz
4.608MHz
5.760MHz
10.368MHz
11.52MHz
23.04MHz
9.000MHz
9.216MHz
18MHz
18.432MHz

これらは、1/4, 1/8, 1/16の分周でAM放送バンドの電波を出す事が出来ます。比較的入手し易い物のみを列挙しましたので参考にどうぞ。

74HCシリーズは5V動作が定格で7V程度が限界です。それに対して4000シリーズは20V程度までを動作電圧としています。当然ながら出力される振幅もHCシリーズよりも大きくなっており、送信機として構成する場合は74HC版ではなく、通常の4000シリーズを使いましょう。勿論HCシリーズが悪いと言うわけではなく、HCシリーズは5V動作で4000シリーズよりも高い周波数まで対応していると言う利点もありますのでね。

さて、今度はOption Bufferを繋いでみます。700mW程度の出力にアップするはずです。

はい、ご覧の通り、7・・・・


え?


( ・д⊂ヽ゛


( ; ゚Д゚)



しゃっちょさん、しゃっちょさん、最近少し頑張り過ぎではありゃしませんかいΣ(・∀・;;;)。

1.5Wて!Σ(・∀・;;;)


ちなみにですが、Option Bufferの各抵抗は、通常の1/4W抵抗だとかなり熱くなります。下手すると触れないくらいに。なので実際に採用する場合は、並列接続で指定の抵抗値を得るか、元々を1W抵抗などの高電流抵抗を使うようにしましょう。

って事で、このOption Bufferでは出力の制御がし辛いので、この出力はちょっと使いづらいって場合は、適当にアッテネーター回路などをOption Bufferの後にでも設けて使って下さい。

尚、Option Bufferは、4069出力に乗っている直流成分をバイアスとして使用して動作していますので、Option Bufferの入力にカップリングコンデンサーを入れると動きません。どうしても入れる場合は、Option Bufferの最初のトランジスターにご自分でバイアス抵抗などをVCCから引っ張ってきてください。



【まとめ】

今回は単純なコイル、コンデンサーによるコルピッツタイプ、本格的なPLLやDDSは紹介しませんでしたが、AM放送バンドの電波を作り出したり、それをパワーアップすると言うのは比較的に簡単に行えます。AMで言うとキャリア(搬送波)の生成ですわね。

じゃあAMの難しい部分は?

それは、この作り出した電波に変調をかける、という部分であります。

何となく変調をかける、ってのならば、この後に設ける変調トランジスターに加えるVCCを音声信号に応じて上下させるだけで可能です。ただ、事はそう簡単には行きません。

AMはFMとは全く違う形式です。FMならば単純に作り出された信号を適当なC級アンプなどで増幅すれば、送信出力も上がりウハウハになるのですが、AMの場合は違います。AMは、搬送波に乗せる信号レベルに応じて、出力される電波信号レベルが変化します。

簡単に言うと、この1.5Wの搬送波を次の段の変調トランジスターでAMさせると、6Wもの出力になります。凡そですが、100%変調は搬送波の4倍。つまり、1.5W~6Wまで、綺麗で直線的な増幅特性を持つ回路にしなくてはなりません。4W付近までは直線だけど、4Wを超えると増幅率が滞る、っていうような回路だと、変調レベルを上げていくと、70%音量程度から歪み始めます。かと言って、単純にこの1.5Wを減衰させて、0.5Wに抑えればOKかと言うとそうではなく、その場合、0.1W~1W付近までの特性が直線的じゃない、って場合もありまして、今度は小さい音量でも歪んだりするのです。また、そもそも変調トランジスターの能力が2Wが限界などといった物を使いますと、2Wを超えた段階で飽和してしまい、、実効電力としては下がってしまう事で結果的にパワー計では音声が入ると出力が下がると言う現象が現れます。これをマイナス変調と言ってますが、これを簡単に説明するスキルは私にはありませんので、

http://hasler.ece.gatech.edu/Courses/ECE6414/Unit5/Multiplier.pdf

これなんかは比較的簡単に書かれていますので皆さんで理解下さい。

要するに、1.5Wの搬送波がありました、と。AM変調をかけます、と。そしたら最低でも6Wを余裕で出力できる変調回路が必要です、とまあそんな感じです。


何だかんだと難しい事を書きましたが、製作物としては

1:部品点数を限りなく少なく

2:実用品質である

と言うのがポイントにありますので、もう既に帰り支度をして「二度と来るかこんな講義」とか思わないで下さいね^o^。







変調回路で重要としたLM386に問題発生

タイトルの通りですが、今回はLM386N-4と言う386の中では最も出力電流が取れるデバイスを使っています。当然ですが、通常ですと386から出ている出力端子には電源電圧の半分の電圧がref_vとして出力されていますので、これを1000uF程度のコンデンサーを通す事でスピーカーに直流が加わらないようにして使います。

しかし

変調回路はこの386から出ている中点VCCをそのまま使ってます。つまり変調FETには電源としても使われるのです。386はその中点VCCを中心に振幅が上下に変化する事で、音声をスピーカーに伝えているわけですが、振幅変調回路では最も基本的なスペックが、その中点を中心に上下に変化する信号をそのまま使うわけです。一般的な小電力変調のリファレンス的な使い方ですわね。

でも、

その中点VCCに問題発生。それは、386の入り口に設置している音量調整VRを変化させると、どういうわけかこの出力端子に出力される中点VCCも変化してしまうのです。

入力の50Kポットを調整すると、A点の1/2VCCが1/2VCCではなくなる現象。

データーシートを見てもそのような記述が見つからず、もしかしてLM386N-4の故障かなと思い、5個くらい取り替えたりしてみましたが、同様に発生します。この1/2VCCが、入力の音量VRをまわしただけで変化すると言うのは、RF出力レベルも変化してしまう事になり、非常に宜しくないのでございます。


何でもかんでもバッファバッファって言ってると、ヨハン・セバスチャン・バッハが化けて出てきますわよ!ってくらいに有用なバッファを付けると問題は解決なのですが、今回は可能な限り簡単な回路で、という名目がありますので、こういうものを付けると言うのは本末転倒なのです。しかももっと言うと、LM386自体にコンプレッション特性を持たせて、オーバーレベルさせないようにする、って方向を掲げていましてシンプル思想が如何程かは伝わると思います。

しかーも

386の入力部分の抵抗値をLDR素子で音声信号レベルに応じて変化させる事でコンプレッションを行おうと考えていた矢先、入力部分の抵抗値をいじるだけで中点VCCが変化するだけなんて話を出してこられると、非常に困るわけです。

さて、どうしたものか・・・・・。


解決しましたら追記しますね。








4/25/2017

コンプリミッターを作ろう(1)

放送局のシステムとして、このコンプリミッター(Compressor & Limiter)と言う装置は、送信装置の次に重要であり、用いていない放送局は皆無と言われるほどです(法律で明確に使用を前提とされている)。

どういう物かと言うと、よく言われるのが、音量を圧縮する装置。ところがこの言い方だと少々分かり辛いので、

最大音量100%としますと、当然、音量を上げれる限界も100%という事になります。しかし、特にトーク番組だと、人によってはやたらと声の小さい人が居たり、やたらと声のでかい人が居たりします。ミキサー卓で逐一それらを調整していては、到底追従できません。仮にそのような方法をとっていたとしても、突然大声で笑い出したりテンションMAXになったりした場合、急いで音量を下げる事は出来ても、冒頭の数秒程度は過剰音量状態になります。

そこで、

100%を超えるレベルの音が入ってきた場合、自動的に音量を下げ、又は、10%程度しか無いような小さい声をぶっちゃけこの100%近くにまで上げる、と言う動作をリアルタイムに行ってくれる装置がコンプリミッターです。

実際の放送局ではOmnia , Optimodなどの放送局用に設計された装置を使用しますが、今回考えるのはそういった本格的な物ではなく、限りなく簡単にしかも500円以下で作ってしまえないか、と言う部分を目指します(予定です)

※Omnia, Optimodは正しくは音響効果装置、エフェクターではなく、電波に音を乗せる変調器です!

【動作】

音量を自動的に制御するのが基本動作です。

100%という最大音量を超過させない制限の中で、出来るだけ大きな音を乗せると言う動作をさせましょう。

【設計】

音量を調整する時に何を使いますか?
ポテンショメータ(ボリューム)です。


1970年代製造の年代物ですのでかなり荒れてますが、こういう物がポテンショメータと呼ばれる物です。

回路図で表すとこのようになります。

これを一般的にオーディオに用いる場合は

このように使います。ボリュームを回す事で、AB間、 BC間の抵抗値が変化し、AB : BCの比率の通りに信号量が分割されるわけです。等価回路を見てもらうと分かると思いますが、Aから入ってきた信号は、R1とR2の比率によりBへと出力されます。

R1が10KΩ、R2が1KΩだとすると、入ってきた信号を10:1の割合で減衰させて出力すると言う回路が出来上がります。もう一つ、R1が10KΩ、R2が0Ωだとすると、入ってきた信号を10:0の割合で減衰させて出力する、という事になり、この場合は出力はゼロになるわけです。細かい事を言うと、実際にはR1とR2の和は一定でありますので、10KΩ:1KΩ、10KΩ:0KΩという比率はボリュームの構成上有り得ませんが、ここでは概要だけ分かれば十分です。

ここまでの回路を、一般的には

アッテネーター(減衰器)

と言ってます。

R1とR2の比率を変化させる事で音量を調節している、というところまで説明しましたが、どちらかを固定させてもOKなのです。

つまりはR1を10kΩに固定させておき、R2のみを変化させる、って事でも音量を調整すると言う目的を達成できます。

大きい音が入ってきたら、R2の抵抗値を0Ωに向かって変化させる事で音量を抑える動作になりますが、これを人間がボリュームノブを回して調整するのではなく、電子的に行っているのが、コンプリミッターの構成の一種です。

【何を使って電子的に抵抗値を変化させる?】

コンプリミッターとは違いますが、かつてはYAMAHAなどが、放送局のミキサー卓にはモーター制御のフェーダー(スライドさせて音量を調整するボリューム)を採用した物もありました。所謂、電気式フェーダーですね。また、RCAなどではゼンマイを使用し、ボタンを押すとゆっくりとフェーダが下がるという物までありました(機械式フェーダー)。しかしどちらも現在では作られていません。

■1:VCAを使う■

Voltage Controled Amplifier。制御端子に加える電圧を変化させると、通過する音声信号のレベルが変化する、といった類の物。アナログシンセサイザーやギターのワウエフェクターなどにも用いられている媒体です。アナログのOptimodでは、

Harris社のCA3080というVCA ICが使われています。実際にはこれはVCAではなく、トランスコンダクタンスアンプと呼ばれる物で、制御端子に電圧を加えるのではなく、電流を加える事で増幅度を変化させる物ですが、原理としてはVCAと同じです。

余談ですが、元々はHarris社が80年代に製造していましたが、90年代以降はインターシル社、ナショナルセミコンダクター社がセカンドソースとしての供給元となり、現在では廃盤となっております。

■2:LDRを使う■

LED+CDSの組み合わせ。LEDの光をCDSセルに当てる事で、抵抗値が0Ωに向けて変化する物で、かつては、オプトカプラーと呼ばれており、VTL5C1などの品種が存在していました。

実は、これは自作可能です。がしかし、一応は製品もありますhttp://akizukidenshi.com/catalog/c/caphca/

左側がCDSセル。右側がLED。後はこれを黒いビニルテープでグルグル巻きにすれば完成です。

LEDを音に合わせてピカピカさせると、向かい合ったCDSセルの抵抗値がゼロΩ方向に向かって変化します。先ほどの回路で言うと、R2の部分にこのCDSをそのまま配置するだけで、後はLEDを制御すればコンプリミッターの出来上がりです。

但し

LDR式のコンプリミッターには欠点があります。それは、同じ回路が2つ必要なステレオ回路で使用し辛い点。上記の向かい合ったLDRを2つ自作したとします。しかし、光が当たった時のCDSセルの抵抗値は2つのLDRでバラツキます。つまり片チャンネルが音量ゼロになったのに、もう一のチャンネルからは音がまだ聞こえている、と言ったバラツキ。2連ボリュームを使った事のある人向けに言うと、ギャンギングエラーと呼ばれる状態が発生し、特性の揃った2つのLDRを作るのは困難と言うのが、ステレオ回路には使用し辛い点です。勿論、市販品であるVTL5C1などでも、完全に特性の揃った物は2つ購入しただけではまず有りません。なので、100個単位で購入し、特性の揃った2つを選別して使う必要があるのです。

■3:FETを使う■

トランジスターでも良いのですが、トランジスターの場合には、直線性の優れた領域で使用しなければ音が歪んでしまうと言う特性があります。勿論、トランジスターを選別すれば上手くいく場合があると思いますが私は知りません。なのでFETです。FETは別名、電界効果型トランジスターと呼ばれています。トランジスターが電流を扱うのに対し、FETは電圧を扱います。

SをGNDとして使用する場合、Gに電圧を加えると、DとS間の抵抗値がリニアにゼロΩ方向に変化します。つまり、前述したアッテネーター回路のR2の部分に、DとSを配置し、Gに制御電圧を加えると音量を抑制する方向に働く回路を構成できます。

こちらも素子により若干のバラツキはありますが、LDRほどではありませんので、ステレオ回路にも使えますね。

■4:専用ICを使う■

入手性の問題で、これはまた別個に記事にしましょう。

■5:DSPを使う■

私の分野外です(笑)。



といった感じで、次回には実際の回路をこのどれかを方式として用いて作成します。




4/16/2017

超簡単AMラジオトランスミッター/ 飛鳥S1 (Build1)

プロトタイプ回路図(今回の回路で製作した物は、大抵の国では合法出力となってます)




今回はAM放送用送信機、飛鳥S1の第一回目。
基本部分のみは、500円程度で製作できるように目指しています。勿論、オモチャではありません。拡張ビルドとしては、後段にリニアアンプを接続し、大電力とは行かないまでも5W程度の出力を目指せれば良いかなと思います。

今回の回路のみですと、流石に実用にはならないくらいの飛び無さ過ぎですので、いずれはアンテナを工夫しなくてはなりません。しかしながら、1/4波長としてのアンテナエレメント長は180mを超えますので(FM放送では1m程度)、仮にマッチングが正しくおこなえたとしても、輻射効率は良くないです。FM放送では、必要なエレメント長が1mと言う事もあり、1mの長さならば実用としてのアンテナが設計できます。しかし、AM放送で真面目にアンテナを設計しますと、長さは180mになり、180mの長さ、又は高さのアンテナを設置できる人はあんまり居ないと思います。

そこで、短縮コイルと言う物を使い、正確には違いますが50%程度に輻射効率が落ちるのが90mの長さ。1Wをそこに入れると0.5Wがアンテナから出て行きます。18mアンテナを使用する場合、短縮コイルを使用してマッチングを行った場合、1/10の輻射効率、つまり1Wをそこに入れると0.1Wがアンテナから輻射されます。1.8mの長さのアンテナならば、1Wを入力すると0.01Wが輻射されます。少し乱暴な表現をしましたが、凡そはこういった感じで、アンテナを短くすればするほど、AM放送帯においては実際の輻射効率は落ちて行きます。

こういった問題をどうするか、と考えると、とりあえずパワーを上げるというアプローチが理想的でありますわね。但し、一応は1Wと言う送信電力は、微弱電波の範囲を超えてしまいますので、法律的にはアウトである事も頭の片隅に置いておきましょう。

余談ですが、1.8m程度のアンテナで、このアンテナから実際に1Wの電波を出力しようと思うと、50~70Wの電力をぶち込まなくてはなりません。FMトランスミッターとは違い、こういう部分も、ニッチな分野に留まる要因の一つでありますわね。




4/14/2017

DSP FMステレオトランスミッター / GX-1 最終完成


gx-oneからGX-1へと改名しました。尚、他のgx-oneと言う個人名、名称とは一切関係ありません。

【SPEC】
発振 : DSP (DDS)
送信周波数 : 87MHz~108MHz(77MHz~87MHz)
送信出力 : 80mW (std) / 600mW (Secret Function)
インピーダンス : 50Ω
プリエンファシス : 50uS / 75uS
電波 : Wide-FM(WFM) ±75KHz / Super Wide FM(S-WFM) ±170KHz
ステレオセパレーション(実測) : 56dB(1KHz), 43dB(10KHz)

【Included Function】
19KHz -26dB LPF & -12dB Notch Filter
8Pole Bass Phased Scrambler
2Band Compressor
HF Clipper
Final Limiter (Clipper)
Pix Stereo Enhancer

【I/O】
USB Bus Power
USB Digital Audio Input(44.1KHz/48KHz)
Analog Audio Input (LR)

【私以外の協力者】

・たっくん(技術部) -- DSP設計
・牛和歌丸さん(技術部) -- USBインターフェイス設計
・石川さん(短波倶楽部/技術部) -- デジタルオーディオ処理ソフトウェア製作



と言うわけで、技術部強力により、構想から設計、製作まで約5年の歳月が掛かりましたが、実は性能的には放送局品質を目指しませんでした。あくまで、市販の車用トランスミッターよりも少し良い音と飛距離、って程度に抑えてます。と言うのは、私は元々、FM放送に対してはAM放送よりかは愛情を注いでおりませんで、今回は、技術部の「フルデジタルでアナログのFM放送をどこまで構築できるか」と言う趣旨との利害一致による物でしたのでね。因みにですが、今回、ステレオパイロット信号をとある工夫をする事で、どのようなステレオ受信機でも、ステレオパイロット信号が発生させる変な音(キュルキュル、サー)が削減できる言う、一応は私の特許ですが(時代遅れという事もあり申請は却下されたやつ)、それを組み込んでます。中電界状態では特に効果が明確に現れますが、実はこれも受信機側の工夫で現在ではDSP技術により削減出来てしまうのですが、私のは送信側での工夫でした。アナログのFM放送が終焉に向かっている事からも時代遅れですわね。

【音聴いてみよう】

オリジナル:


オリジナル:

当送信機GX-1を通し、DSP Radio(シリコンラボチップ)にて受信した音を録音しました。尚、OPTIMODなどの外部音声最適化装置は一切使用しておりません。













4/12/2017

FM放送用、超簡単パワーアンプ(USB-5V) Type 2

少し前に書いたFM放送用、超簡単パワーアンプ(USB-5V)ですが、もう少し詰めて、更に実測まで完了させましたので第二段として書きましょう。

今回の素子は、東芝セミコンダクターの70年代トランジスター2SC998。そして、モトローラ社製の最新トランジスター2N5109。前者2SC998は、ビンテージトランジスターとは言えかなりの在庫が現在も出回っていますが、

http://eleshop.jp/shop/g/g2SC998/
https://www.amazon.com/2PCS-2N5109

などでも入手可能です。私の持っている在庫でも数百個ありますけど、流石に当時の物ですのでかなりの外観的な痛みも発生しておりまして、決して美しくはありませんわね。私の場合は2N5109のほうが入手性は良いです。

比べてみましょう


実は、今回の用途では性能的には互角です(若干ですが2N5109のほうが出力が高い)。ピンアサインも一緒です。今回の趣旨としては、USBバスパワーの範囲内で、FMトランスミッターの「なめとんか?!」っていうくらいの弱い出力(概ね1mW以下)を、100mW程度にまでアップさせようという物ですので、この系統でよく使われる12V, 24Vと言った電圧よりも低い状態となります。勿論、車用のトランスミッターならば1mWでも良いのですが、屋内で使用するにはちょいと心持たないのです。100mW程度ならば色々とあるでしょうが、ポイントはUSBの5Vと言う低電圧でパワーアップさせようと言う部分ですので、当然ですが今回の回路のままで12Vにアップさせると、これらのトランジスターはお亡くなりになりますのでご注意下さい。

2SC998(1W)
2N5109(1W)
の他にも使えるトランジスターは、
2SC2053(200mW)
2SC2538(500mW)
2SC1970(1W)
2N4427(3W)
2N3866(3W)
2N2219(1W)
2N3375(3W)
2N3553(3W)
カッコ内は12Vで回路設計をした場合などの本気モード時の標準目安出力。

では回路です。


限りなくシンプルと言うのもモットーですが、なかなか実用になります。ユニバーサル基板で製作する場合、ランド面に表面実装し、正面側を銅箔テープを貼り付けてGNDにする、と言う方法で、良い特性を得られます。

ぶっちゃけ、100MHzですので、そこまで厳格に作らなくても大丈夫。


こんな雑な作り方でも大丈夫。例によってLPFはここには付けていませんが、実際に使う場合には必ず入れて下さい。LPFは、回路図の右半分、π型のチュビシェフ2段フィルターです。これが無いと、地上波TVなどが受信出来ないなどの実害が出ますので、必ず入れましよう。

実際に動かしている図は


こんな感じで、40mW程度に増幅されていますね。試しにこの出力をダミーロードではなく通常のテレスコーピングアンテナに繋いで見ると、地上波TVが全く写らなくなってなかなかのスプリアスっぷりに笑いました(笑)。なので、実際に使用する場合にLPFの重要性が垣間見れますわね。

実際にはこの40mWと言う出力は、このトランジスターにとっては朝飯前です。しかし、ヒートシンクなどを不要とする範囲内で使用する意味からも、多少なりとも高出力のトランジスターを低電圧で使用しましょう。勿論hfeの高いトランジスターを選択するのもアリでしょうけどね。

余談ですが、汎用の2N2222では10mW程度までが限界です。更に、かなり熱くなりますので、2N2222を使用する場合は多少の熱逃がしは必要になります。回路変更もアリでしようけど、5Vと言う厳しい環境なのと、たったの10mW出力でかなり熱くなる時点で、それ以上の回路的な工夫は見込めません。

一個で駄目なら二個、の巻ぃぃ~(o→ܫ←)b☆


パラレルに繋いでしまうと良いでしょう。何だったら3つくらい繋いでも良いかもですわね。その場合、各トランジスターのバラツキにより、一つのトランジスターに負荷が集中しないように、制限抵抗を10Ωくらい入れたりしちゃって、お茶を濁しましょう。

ただ、USBを電源としている事を忘れて、2N2222を20個繋いで、尚且つバイアス10Kを2.2Kとかに下げて、めっちゃ出力出るぜひゃっほい、ってするのはお奨め出来ません。USBで使用可能なのは実質的には400mAまでです。

(写真では15KΩを使用していますが、計算値は10KΩです)

LPFまで搭載した完成写真です。私はSMD(表面実装部品、チップ部品)が好きですので、インダクターである100nHもチップ部品を使用しています。


4/10/2017

HRD-102 60MHz~108MHz DSP FMステレオラジオ

TIVDIO HRD-102 60MHz~108MHz Portable DSP Radio




アフリエイトではありません。
Amazon.co.jp

メインチップにワンチップDSP FM Reciever IC RDA5807FPを使用したFM専用ステレオラジオです。チップ自体は50MHz~108MHzの間で受信出来ると言うオーバー・ワールドスペック。Aitendoの場合は、キットとしても950円で販売されていますので、ご自分のオリジナルラジオを作る場合はご検討下さい。

細かい事を言うと、HRD-102はディエンファシスがアジア規格の50usでプログラムされており、北米で使用する場合は

レジスタ : 04H
ビット : 11
名称 : DE
セット値 : 0

にすると75usになります。アジア地域で使う場合には、そのままでOK。と言っても拘らなければ75usも50usもあんまり気にする必要は無いのですけどね^-^;。

唯一分かりにくいのが時刻設定。電源を切った状態では下記の操作割り当てになってます。



【ちょっと改造】

そのままでは低音域の特性が宜しくありませんのと、音量がすこぶる大きすぎると言うレビューがAmazon.comのほうでも有ります。そこで、分圧抵抗と、更にカップリングコンデンサー100uFを220uFに取り替えます。コンデンサーは4V耐圧の物でOKです。




所謂、ちょっとしたパッシブのLPFを構成しているだけです。と言っても、RDAチップは相当な高音質ですもので、出口にこういったフィルターは不要と言えば不要ですので、0.22uFのコンデンサー2つはお好みで。

あと、当然ですがDSP形式ですので、消費電流は最大40mA程度になります(実測)。そこはまあ致し方無いですわね^-^。




4/04/2017

FMステレオトランスミッター / gx-one 完成


gx-oneと言う名称は、主要DSPの通称で、たっくんが付けた名称なのですが、好きではありませんのでいずれは変えるつもりです。と言うのは、私のツイッターで、フォロワーさんにgx-oneと言う方がおられますので、その方へのギフトならまだしも、私が使う物にそういう名称を付けるのは気分が良くないですし、gx-oneさんに失礼ですのでね。でも取り合えずは仮と言う事で。しかも、PCのサウンドカード設定では、gx-oneと言うデバイス名になってしまっているのを、ファーム書き換え変更してもらう予定。



ある程度はUSB接続を解しての音質設定は必要ですが、一度設定して書き込めば後はスタンドアロンで使えます。基本的にUSB一本だけで接続し、音声はそのままPCからサウンドデバイスをgx-oneにすれば使えます。ワイヤレス・サウンドカード、みたいな^^。


【私以外の協力者】

・たっくん(技術部) -- DSP設計
・牛和歌丸さん(技術部) -- USBインターフェイス設計
・石川さん(短波倶楽部/技術部) -- デジタルオーディオ処理ソフトウェア製作

【仕様】

送信周波数 : 85~110MHz
送信出力 : 120mW (Max)
音声特性 : 30Hz~16KHz(-3dB)
接続 : USB
サンプリング : 44.1KHz,48KHz (16bit)

【機能】

2バンドALC(Compressor Limitter)
HF Clipper
8Pole Bass Phase Rotator




実は、まだ電源投入時の初期化に失敗する時がありまして、その原因が不明であります。私の作成したマイコンプログラムコードに問題があるのか、それともたっくん側の設計が悪いのか、両者「別に変な部分は無い」っていう一点張りでして停滞中であります。後、短波倶楽部の石川さんの作成したオーディオ処理基本ソフトウェアのせいなのか、小さくデジタルノイズが乗ってしまってます。




足並みの揃い具合が最悪なうΣ(゚∀゚;) 







FM放送用、超簡単パワーアンプ(USB-5V)



※各国の電波法規を守って下さい
*keep the law of your country

USB電源で使えるリニアアンプと言うのは見かけません。12V用のリニアアンプを電圧を下げればそれでも使えますが、どうせならば5V用のバイアス電流までを設定して上げれば、ちょっとした送信出力アップが出来ます。

無資格で出せるのは0.1Wまで。つまり100mWまでですが、凡そ、市販されている車用トランスミッターの標準的な出力は、1mW程度。アンテナを非効率な小さい物にして出力を50mWとしている製品もありますが、USBを電源とする物に関しては1mWな物が多いですね。そこで、それを10mW~50mW程度にまでアップさせる物を作ってみましょう。

余談ですが、1/4λグランドプレーンアンテナから10mWを送信すると、私の実測で、見通しノイズなし飛距離は約1km程度でした。50mWでは2km程度までクリアーでした(カロッツェリアにて受信)。50mWと100mWは全く飛距離に変化無し。とは言っても、私は別にPirates Radio Stationを作りたいと言うわけでは有りませんので(と言うかその志向ならば最低でも10W程度は送信してます)、あくまで送信アンテナが小さいタイプな物を使い、屋内で更に壁越しで満足にFMステレオを飛ばすと言う向きですので、そこまでのパワーは不要なのです。と言うか5V(Max500mA)と言うUSBバスパワー内で出せる出力は、大した事は無く、更に送信部分がDSPの為、そこでかなりの電流消費でありますので、10mW程度が妥当ですわね。

回路です。製作はユニバーサル基板でOKですが、可能ならば反対側に部品を乗せる表面実装の形態を取り、反対側に園芸用の銅箔テープを張ってGNDラインにすると言う作り方をお奨めします。

こんな感じで(裏側に銅箔テープを一面に張ってGNDラインにしてます。つまり背面ベタアース)。

因みに、出力部分にあるLow Pass Filterが入ってませんが、スペアナで見ても大したスプリアスは有りませんでしたので、私は付けずに行ってます。まあ10mW程度で更に屋内用途なら不要かもですわね。

本音言うと、邪魔くさかった(๑≧♉ฺ ≦)テヘッ

私は律儀に50Ωのこあきしゃるケーブルを使いましたが、何だったら適当なシールド線やビデオケーブルなどでもOKです。


注:この回路は5V用です。12Vで使用するとトランジスターが灼熱モード突入しますので、12Vで使用する場合は、バイアス抵抗15KΩを39KΩに上げて下さい。





4/03/2017

FMステレオDSPポケットラジオを170円で作ったのである


まずこの170円ラジオ、凄まじく音質と感度が良いです。因みに170円と言うのはケースと充電ユニット、電池ボックス、リチウムイオンセルなど全て合わせたコストです。

いつものチャイナタウンにあるウォンさんのショップにて1個70円(70¢)。相変わらず2個で50円(50¢)。




これだけしか入ってません。

え?

回路図とか説明書は?


そのような疑問を持つのは駄目です。少なくとも私にとっては、プリント基板と部品がセットになっているだけで十分過ぎます。ただ、回路図くらいは欲しかったですが、

使用されているICのデーターシートさえ見つけられれば、例えそこに参考回路が載って無くても、パックになっている部品から読み解けばOK。流石に入門者用キットではありませんが、


ですがね


それがね



このICのデーターシートが見つからない、と言うΣ(・∀・;)



で、いつものフォーラムを覗いていると、どうにもこのICは携帯電話や玩具用の組み込み産業用な上、使い方は1つしか無いので、公開されているのはデーターシート、と言うか簡単な仕様のみであるようです。データーシートが無いってのはちょっと楽しみが削がれる気もしますが、フォーラムによりますと、アジアでは巨大な半導体企業でもある中国のシンセン電子様が作られていたようです。既にディスコンになっていますので、大量に作ってしまった在庫を使って、中国のお隣り香港のガレージキットメーカーがサクっとキット化したようですわね。ですが、回路図はともかくとして、せめてどの部品をどこに差し込むのか程度の簡単な表程度は、チラシの裏にでも印刷して添付して欲しかったところです。

とりあえず、基板を目視で追って回路図を起こしてみました。

改良ポイントとしては、C1, C2の100uFを220uFに変更する事で、低域が20Hz程度まで延びます。あと、電源インジケーターはQ1により、Output端子に出てくる内部電圧を検出してLEDわ光らせていると言う工夫がされてました。つまり、ちゃんとICが動作しているかをout(L)に乗っているバイアス?電圧をQ1でスイッチして、LEDを光らせているわけですね。そういえばこのラジオの電源は、スライドやトグルなどの電源を直接接点接続するのではなく、タクト・プッシュスイッチによるソフトスイッチが採用されていますので、電源ランプを付ける場合にはこの方法くらいしか無かったのでしょうね。

約10分程度でサクっと組み上げて


小型のプラケースに、スイッチの穴の幅を合わせて穴を開けつつ、ついでにスイッチを横に倒しました。

右下のは、リチウムイオンセル充電ユニット。スマホ、PCのUSBからの電力で充電できます。充電電流は400mAに改造済み。充電しながらもラジオとして使えます。

5000mAhのLi Ionセルを取り合えず入れて充電中。充電が完了しますと、赤が消えて青が点灯します。

USB端子付きのケーブルが無かったので、壊れた古いマウスのUSBケーブルをぶった切ってMicro USB-B(Micro-B)タイプのコネクターを付けてなかなかのコンパクト感(♥^-゚)v。

5000mAhのリチウムイオンセルですので、充電には約10時間。

消費電流は、実測で22mA程度。ですので、連続動作可能時間は、200時間程度。

受信音はいずれ公開します。

とりあえず、170円でここまで遊べてしまい、尚且つDSPですので無調整で、部品の付け間違いさえなければ一発で動作しますね。と言うかウォンさんのショップにはいつもお世話になっているので、簡単な、どこにどのパーツを差し込めば良いのか、後は簡単なマニュアルを作って渡しておきましょうそうしましょう。
















4/02/2017

FM放送用 - 超簡単ステレオ飛び防止19KHzフィルター

車用のトランスミッターにも使えます。アナログ音声入力部分に挿入しましょう。






実験では2200pFではなく2000pFを使用しましたので、カットオフポイントが少々高くなってますが、2200pFを使用する事で16KHzから右下がりになり、19KHzでは約-20dBほどの減衰量が得られます。一見するとこれを二段カスケード接続すると更に良くなると思われますが、ちょいとお待ち。パッシブであるのと、コイルインダクターを使用していますので、直列にこれを2回路接続しますと、インダクタンスの合算により、色々と問題が発生しますので、
こんな感じに真ん中にボルテージフォロワなどのバッファを入れましょう。上記の回路は単電源で構築する場合の実例ですので、正負電源の場合はオペアンプ入り口の100K2本とVCCからの10K2本を除外し、気分によって10uFカップリングコンデンサーも不要になります。0.01uFを2本直列にしているのは、私の拘りですので、5000pFを1本でもOK。少し特性がズレますが、4700pFも使えるかもしれませんが、可能ならば0.01uFを2本で作りましょう。