7/22/2015

AMトランスミッター MSK-12 for しげぽんさん贈呈用 プリテスト完了(動画あるぜぃ)


とりあえず、しげぽんさんにお贈りするセットのプリテスティングが完了です。自己採点では90点ですわね。まず、送信機のほうは問題無いのですが、受信機、つまりラジオのほう。バーニアダイヤルとか減速ギアを使って、もう少し何とか出来ないか、考えます。と言うのも、たぶん大丈夫なのでしょうけど、アナログチューニングのラジオを触った事が無い人だと、目的の周波数にチューニングを合わす事がちょっと難しいかもしれません。割とシビアなのです。

因みにですが、動画に写ってるMDプレーヤーは差し上げませんよ(笑)。実はこのMDプレーヤー、レーザーピックアップ部分のレーザーダイオードを取替えする、という、私の中でも前例が無いくらいの超難しい修理を自分でやった物なのでね^-^;。二度とやりたくない工程です!

でまあ、電波特性ですが、一応は政府機関で測定してもらい、日本国で使用が可能かどうかを判定してもらいまして、合格となりました。しっかし、日本の微弱電波管理法って、ドタマカチ割ったろかワレ(#゚Д゚)ゴルァ!!ってくらいに弱い電波しかダメって、何だろう、小さい国だからでしょうかね。

っつー事で、電源ユニットが一番高価なパーツとなりましたが、概ね、700$の制作費。因みにですが、ジャンクパーツなどを使えば、これを30$程度に抑える事が出来ますが、一応は人に渡す物ですから、そこは普通にしました。それでなくとも、木箱の耐久性が元々、そんなに高くは無いのでね。

因みに、電源周波数は500KHzタイプに変更しました(ノイズフィルターの関係)。なので、取り出せる電流は2Aまで。そして当然ながら、若干、電源ユニットの発熱が大きいので、ちょいとそっちの方面も考えます。どの部分の発熱か、と言いますと、主にレギュレーターです。PCBの銅箔部分の面積で十分に放熱は可能なはずだったのですが、今ひとつ、銅箔へと熱が伝導できていない気がしました。



空冷ファンは絶対に付けないぞ!!!ヽ(`Д´)ノ



この程度のシステムで空冷ファンとか、完全に負けです(`・ω・´)

7/17/2015

まだシンプルに出来るはずのAMトランスミッター

現在、一番簡単なAMトランスミッターは、実用的ではないのです。以前のブログでも書きましたように、最低品質条件ってのがありまして、それを満たしていないわけで。

まず

1:入力レベルをモニター出来ないのはダメ
2:変調レベルをモニターできないのはダメ
3:オーバー変調するカイロはダメ

の3点がポイントです。1と2については、KIKORIシリーズではアナログの針メーターによりモニタリングする形になりまして、3については、所謂音声のリミッティング回路でして、私のトランスミッター全てに搭載されてます。ではここから更にシンプル簡単にしようと思ったら、まず、アナログメーターを取っ払う必要があります。







こういうLEDメーターで代用しなければならないのですが、これもまたちょっと考えると更にシンプルに出来るのです。ぶっちゃけ言うと


これだけでOKなのです。つまり、オーバーレベルした時だけ赤色が点灯するようにすればね。しかし、それではちょっと面白くないので、もう一点付け足して

● -- オーバーレベルした時のみ点灯
● -- 音に合わせてそこそこピカピカ

って回路にすれば、シンプルでも、しかもコンパレーターだけでOK。これを今考えてます。で、問題は、RF TUNEのほう。電波出力が最大となる、所謂チューニングポイントの調整に使う計測回路。LEDが一番明るく光る状態にせよ!ってのでも良いのですけど、もっとこう、ワンポイント欲しいところですね。






7/14/2015

しげぽんさん用ラジオ受信機~高級イタリア製スピーカーを惜しげ無く投入~(動画あり)


一応、ラジオの方も完成しましたが、感度としてはあまり宜しくは無いので、ここからちょいと、バーアンテナとの間で、何かしらの誘導アンテナ、若しくは、共振アンテナとして、外部拡張アンテナを接続できる端子を引き出せれば良いのですが、ひとまず、国内でもちょっと離れた放送局を受信してみました。うーむ、まあ、遠距離受信が目的ではないので、別にこれで良いっちゃ良いのですが、外部アンテナを付けると、もうちょっとだけ感度がアップする、って機構が有っても良いですよね~。

因みに、メインチップはSANYOのLA1600。もう皆さん御馴染みのデバイスですね。で、実はこのデバイスは、回路の構成によっては、SW(短波)帯まで構築する事が可能で、尚且つ、そっちの帯域のほうが寧ろ感度が高い、という、謎の仕様だったりします。


メーターの機能は、受信している放送局からの電波の強さを示すSメーター(シグナルメーター)と、スイッチ切り替えにより、音声信号で振れるVUメーター機能の二つを持ってます。Sメーターは、もう一般的なLA1600のAGC(Automatic Gain Control)端子の電圧を増幅して電流変換してアナログメーターに供給しています。


でもって内部は相変わらずのバラバラバラックな状態ですが、こんなのでもそこそこの性能。よくアフォな人とかは「こんな配線だから感度悪いんだよ」とか言ってますが、


感度と配線は無関係です!


というか、RF受信部分をあちこち回し配線ってのなら分かりますが、そこはちゃんとプリント基板のパターンに収まってます。

内蔵スピーカーは1980年代に作られた、ビンテージのイタリア製スピーカー(後期の真空管ラジオ用)。価格としては、80$くらいしますが、当時の資料が無いので、当時の価格は不明。だがしかし、めっちゃ音良いですね。ほぼ、往年の真空管ラジオの音を知っている人からは、「あっ、この音は」って思うと思われます。

さて、感度アップをどうするか、そこがポイントです。

それと、そろそろ、トランスミッター MSK-12のほうは、電波強度測定を政府機関に送って、やってもらわなくてはなりません。その結果、日本で使うには出力が強すぎる場合、出力を抑える処置を加える事になります。余りにも弱すぎる場合は、ギリギリまで出力をアップさせて、再び測定してもらう、という行程で参りましょう。



7/04/2015

自作(Homebrew)とは

自作とは、自分で作る事です。以上。

ではまた次回のブログでお会いしましょう。

とかやってたら椅子とか飛んできそうですが、掻い摘んで言うと、そういう事です。概ねこちらでは自作の事を総称して

D.I.Y.

と言います。皆さんこの名称は聞いた事があると思います。実はこれそのままの略称でして、

Do It Yourself

の略ですね。自分でやってみよう、という意味ですので、言い換えればTry it yourselfとも言いますが。

Hey lets get do it yourself
(さあ、やってみよう)

この「やってみよう」というのが非常にポイント高いのです。「**するとどうなるの?」って疑問には、自分でやってみるのが一番。

多くの人が私の言葉に理解して頂けると思いますが、標語として

Wealth of experience does not have a lie
経験は嘘を付かない

と言うのがあります。やってみた事でそれが間違いだったとしましょう。でも、間違い=嘘ではないです。間違いを間違いだという確証を得るには、経験が一番なのです。

因みに、経験が嘘を付く、と思ってる人は、ちょっと宜しくありません。日頃から嘘を付くのが癖付いている可能性もあります。

つまり経験した事、というのは、その人が「経験したぜ」って事で、そこに嘘があれば、「ごめんやっぱり嘘、経験した事がないや」、ってなるのです。あんまり深く解説しますと、この標語のクールさが欠けてしまいますので言いませんが^-^;。

経験していない状態 vs 経験した状態

後者が勝ります。失敗とかそんなのはどうでも良いのです。私なんて、色んな回路を製作しては動かない、ってのが連続して10回以上に達する場合もあり、「なぜ動かないのか」を見定めていく事が大切ですね。逆に、「過去に一切失敗なんてした事ないぜ」って人は、どんなに凄い技術を持ってたとしても、その技術は


役に立ちません!!


安全神話もそうです。例えばやたらと墜落しまくる飛行機シリーズがあったとしましょう(ヒューマンエラーはここでは除外)。実際には、ボーイング737, 707など、本当にジェット旅客機が登場した頃の機体。多くの人命が失われ、その記録はトップに君臨するほどですが、確かに、やたらと墜落する飛行機には乗りたくは無いものです。ところが、多くの人命を失うごとに、改良され、そして、最終的には世界で最も安全な飛行機として歴史に名を轟かせるのです。またヒューマンエラーに対する安全策も加わり改良されて来た訳ですが、その一例として


飛行機が着陸した際にブレーキの役目を担うエンジンのリバース機構。逆噴射と言われているものです。あの機能、過去にはパイロットの操作により、いつでもONにする事が出来ました。しかし、もしも飛行中に逆噴射が作動しますと、もうこれは、ほぼ間違いなく取り返しが付かなくなります。前に進もうとする力と、それに逆らう力が同時に瞬間的に加わるわけで、例えば片方のエンジンにだけ逆噴射が機能した場合は、空中分解に至るレベルの力が発生します。

じゃあこれを防止するにはどうするば良いのか?

パイロットの訓練でしょ!!

いやいや、それも一理あります。しかし、人間はエラーを起こします。どんなに素晴らしいテクニックを持つ人間でも必ずエラーを起こします。つまりミスですね。では、もしミスを発生させた場合はどうなるのか、と言う部分での改良です。地上から離れた状態では逆噴射機構がONにならない、という防止策が講じられました。

このように、完璧に設計されたと思っていた飛行機に、実は致命的な設計思想ミスがあった事から、そこが改良され、安全指数が1つアップしたわけです。これの繰り返し。

そしていずれは、事故の発生が囁かれなくなる、その時が、実績として物を言うのです。そして、その実績は、飛行機そのものの「安全に飛んでるぜ」という経験になり、嘘はありません。



経験は嘘を付かない



皆さんこれを念頭において、色々と「やってみよう」。



って、なんかトピックから離れている気がしますので、もう少しだけお話をしますと、

[工作キットを作っただけでは自作とは言えない]

アホですか?

今あなた、工作キットを作っただけでは、って言いましたやん。まあこういう事を言ってると揚げ足取りになりますけど、工作キットを作ってもらった、と言うのは確かに、その人による自作ではありませんが、自分で組み立てるってのも、立派な自作です。なので、


「昨日さぁ、USBのDAC作ったんだ」


これが、一から設計した物だろうが、キットだろうが、自作に変わりありません。んなこと言ってたら、


「一から設計してこその自作だ。出来上がってるような物を組み立てたからと言って、それは自作ではないぞ」


そうですか。




だったらあなた、トランジスターやICなどの部品レベルから自分で作ってから言いなさい!


ってなりますからね。

PCの自作もそうですが、まあ中には「え?PC自作したの?ええええええ、凄すぎる!!!!」と、まあ何を勘違いされたのかは大体は想像出来ますでしょうが、マザーボードの基板から設計して部品を載せて作り上げた、と勘違いされれば、そりゃあこうなりますわ。そうではなく、ある程度規格が決まっており、その中で自由にパーツ(DVDドライブ、HDD、RAM、CPU等々)を購入し、組み立てるのが、自作PC分野では一般的な作業です。勿論、それ相応の各パーツへの知識も必要ですので、簡単で誰でも今すぐに出来るのか、というとNOですけど。最近は、「PCを自作」ではなく、「PCを組む」という言い方をしますね。


兎にも角にも、自分の手を使って一つの物が形成される、その一連の作業を、自作と言います。勿論、自作PCにも経験が関わってきます。

A社のRAMと、B社のRAMは同時に使用しても相性問題は発生しない

って事を経験したら、次もA社のRAMと、B社のRAMが、安全な選択として位置づいていると思います。なんてったって、自分で一度は経験しているのですから。

ところが、次に組むPCにおいて、A社のRAMと、B社のRAMを選択し、RAM ERRORにより起動すらしないどころか、RAMが炎を上げて燃えました。そして、火事になり、全焼とまでは行かないにしても、自宅が半壊した、という経験に至ったとします。

さて、どうです?

A社のRAMと、B社のRAMを、あなたは次に自信を持って選択しますか?

経験する、と言うのは、そこに嘘が無いから、確実であり、怖いところなのです。




経験は嘘を付かない



様々な面でこの言葉が当てはまると思いますので、皆さん念頭において、DIYを楽しみましょう。