4/14/2017

DSP FMステレオトランスミッター / GX-1 最終完成


gx-oneからGX-1へと改名しました。尚、他のgx-oneと言う個人名、名称とは一切関係ありません。

【SPEC】
発振 : DSP (DDS)
送信周波数 : 87MHz~108MHz(77MHz~87MHz)
送信出力 : 80mW (std) / 600mW (Secret Function)
インピーダンス : 50Ω
プリエンファシス : 50uS / 75uS
電波 : Wide-FM(WFM) ±75KHz / Super Wide FM(S-WFM) ±170KHz
ステレオセパレーション(実測) : 56dB(1KHz), 43dB(10KHz)

【Included Function】
19KHz -26dB LPF & -12dB Notch Filter
8Pole Bass Phased Scrambler
2Band Compressor
HF Clipper
Final Limiter (Clipper)
Pix Stereo Enhancer

【I/O】
USB Bus Power
USB Digital Audio Input(44.1KHz/48KHz)
Analog Audio Input (LR)

【私以外の協力者】

・たっくん(技術部) -- DSP設計
・牛和歌丸さん(技術部) -- USBインターフェイス設計
・石川さん(短波倶楽部/技術部) -- デジタルオーディオ処理ソフトウェア製作



と言うわけで、技術部強力により、構想から設計、製作まで約5年の歳月が掛かりましたが、実は性能的には放送局品質を目指しませんでした。あくまで、市販の車用トランスミッターよりも少し良い音と飛距離、って程度に抑えてます。と言うのは、私は元々、FM放送に対してはAM放送よりかは愛情を注いでおりませんで、今回は、技術部の「フルデジタルでアナログのFM放送をどこまで構築できるか」と言う趣旨との利害一致による物でしたのでね。因みにですが、今回、ステレオパイロット信号をとある工夫をする事で、どのようなステレオ受信機でも、ステレオパイロット信号が発生させる変な音(キュルキュル、サー)が削減できる言う、一応は私の特許ですが(時代遅れという事もあり申請は却下されたやつ)、それを組み込んでます。中電界状態では特に効果が明確に現れますが、実はこれも受信機側の工夫で現在ではDSP技術により削減出来てしまうのですが、私のは送信側での工夫でした。アナログのFM放送が終焉に向かっている事からも時代遅れですわね。

【音聴いてみよう】

オリジナル:


オリジナル:

当送信機GX-1を通し、DSP Radio(シリコンラボチップ)にて受信した音を録音しました。尚、OPTIMODなどの外部音声最適化装置は一切使用しておりません。