4/27/2017

変調回路で重要としたLM386に問題発生

タイトルの通りですが、今回はLM386N-4と言う386の中では最も出力電流が取れるデバイスを使っています。当然ですが、通常ですと386から出ている出力端子には電源電圧の半分の電圧がref_vとして出力されていますので、これを1000uF程度のコンデンサーを通す事でスピーカーに直流が加わらないようにして使います。

しかし

変調回路はこの386から出ている中点VCCをそのまま使ってます。つまり変調FETには電源としても使われるのです。386はその中点VCCを中心に振幅が上下に変化する事で、音声をスピーカーに伝えているわけですが、振幅変調回路では最も基本的なスペックが、その中点を中心に上下に変化する信号をそのまま使うわけです。一般的な小電力変調のリファレンス的な使い方ですわね。

でも、

その中点VCCに問題発生。それは、386の入り口に設置している音量調整VRを変化させると、どういうわけかこの出力端子に出力される中点VCCも変化してしまうのです。

入力の50Kポットを調整すると、A点の1/2VCCが1/2VCCではなくなる現象。

データーシートを見てもそのような記述が見つからず、もしかしてLM386N-4の故障かなと思い、5個くらい取り替えたりしてみましたが、同様に発生します。この1/2VCCが、入力の音量VRをまわしただけで変化すると言うのは、RF出力レベルも変化してしまう事になり、非常に宜しくないのでございます。


何でもかんでもバッファバッファって言ってると、ヨハン・セバスチャン・バッハが化けて出てきますわよ!ってくらいに有用なバッファを付けると問題は解決なのですが、今回は可能な限り簡単な回路で、という名目がありますので、こういうものを付けると言うのは本末転倒なのです。しかももっと言うと、LM386自体にコンプレッション特性を持たせて、オーバーレベルさせないようにする、って方向を掲げていましてシンプル思想が如何程かは伝わると思います。

しかーも

386の入力部分の抵抗値をLDR素子で音声信号レベルに応じて変化させる事でコンプレッションを行おうと考えていた矢先、入力部分の抵抗値をいじるだけで中点VCCが変化するだけなんて話を出してこられると、非常に困るわけです。

さて、どうしたものか・・・・・。


解決しましたら追記しますね。