9/09/2017

AMラジオ送信機~小豆6号機(3)

さて、小豆送信機ですが5号機が失敗でありました。とは言っても送信回路自体は問題有りませんでしたが、事もあろうか得意とする音声回路側に設計ミスが在ったのです。そのせいで、少し遠回りをするハメになったのであります。

とりあえず新しく作り直した現物を見て行きましょう。

 基板を作り

 乗せて

背面に銅箔テープを接着し

木箱に納まっている失敗作と並べて、とりあえずの優越感に浸ります。

とは言ってもこの記事を作成している時点ではまだ、下側に写っている新規作成ユニットの動作試験はまだであります。5号機の際にも申しておりましたが、まず失敗するはずがないでしょう、こんなにも簡単な回路を、と言った有る意味失敗フラグが形成されていた事も相成りまして、どことなく今回もその系譜を引き継いだ感は否めません。ロジャースの優勝時に発売されるディッキーアイスが、実際には敗北を帰した事で売れなくなってしまうのを全く予見できずに大量投入しているのと同じですわね(実際には売れてますが(笑))。またチャーリースローズが名フレーズ、「行け!そこだ行け!行けーーー!ではさようなら」の如く最初から優勝のみを目視しないスタイルが本来の姿だとも言えますが、そこは無きにしも在らず(笑)。

とりあえず、かつての飛鳥シリーズ送信機よりもかなり規模が縮小された回路ではありますけど、自分で言うのもなんですが、これほど理想的な回路は他にはありません。簡略化の基本としましては、1つの回路に複数の役割を必然性を利用して持たせた事にあります。例えると、RFアンテナにDCを従量させ、ケーブルの先に接続される機器への電源供給を行いつつ、RFもその同じケーブルを通すといった物に似ていますわね。実際には、各部のバイアス電圧を独自に各部分で作りだすのではなく、そのバイアス電圧と単電源動作の基本である中点電圧を一緒の物と考える事で、多少はそれを作り出す為には低インピーダンス化させる必要はありますが、最初に位置する回路にのみその電圧を供給しておけば、後ろに接続される回路にはそれらが不要になる、と言う。ってこれは設計の基本中の基本であり、皆さんは「今更語らなくとも」と言うくらいに基本過ぎる事ではありますが(笑)。