車を運転するには、世界8割以上で、その国の定める資格が必要。しっかりと勉強して、実習を重ねて、操縦する資格を有するかどうかの基準をクリアした者のみがそれらを操縦する事が出来るのです。私も車、そして小型軽飛行機を操縦しますが、それらは全て、資格や免許と言った、技能を有する証明が成された者としてです。ところが、日本で今回、改正された道路交通法を見ると、こんな流れは世界でも日本だけです。まだ「自転車の操縦に免許が必要になりましたので、しっかりと勉強し、実習を重ねて、資格を取得して下さい」って流れを経ての話なら分かるのですが、後付けなのがおかしいのです。
つまり、「これやっちゃダメ」「それもダメ」っていう、予め何をやっちゃダメなのかの周知が行き届いて居ない状態で施行されたわけです。そりゃあ確かに、大まかな違反と言うのは分かります。例えばですが
1・信号を無視してはダメです
2・自転車を高速運転して人にぶつかって相手を死傷させるのはダメです
3・ブレーキが付いていない自転車はダメです
4・手放し操縦はダメです
5・夜間の無灯火はダメです
6・ビルの屋上から屋上へのアクロバティックな行為はダメです
1は、当たり前。そもそも、これを無視していては、法律云々以前に、信号の存在意義が無くなります。
2も当然ですが、ダメです。
3は意味不明です。
4は、まだ自転車に自動操縦装置が付いていないのでダメです。
5は、暗かったらそもそも見えないですし、自分だけではなく、対向車に対しても迷惑になります。
6はよく見かけますが、比較的危ない行為として認知されてますのでダメです。
免許制になり、事前に危険行為防止の技能を身に付けた上での法律だったらば問題無いのですが、事故が起きる事は前提として、そうなったら罰則を、と言う流れが変なのです。
そして、聞くところによりますと、赤信号待ち中に時計を確認しただけで検挙、って話があり、これが本当かどうかは分かりませんが、本当だとすると、
日本!おかしい!
危険な行為を事前に防ぐ為にも、どんどんと検挙して周知していく、というのも分かりますが、そんな事をするのでしたら、確実に免許制を導入したほうがよっぽど良いですし、納得も得られるはずです。だって、現状、車を運転する人はともかく、自転車のみを足として使っている人の殆どは、車が道路を走る際の細かい決まり事に関して知りません。
罰則や前科が付いたりしてから知らされるって、とてもじゃないですが、先進国のやる事ではないです。
あともう一つ、車が起こす事故と、自転車が起こす事故、どちらが多いでしょうか。自転車が被害に逢うパターン、ってのもあるので一概には言えませんが、例えばイヤホン付けて音楽爆音で聞いてました。そして追突されました、ってのは、自転車側が悪いのです。信号無視して事故に逢うってのも、信号無視した側なのです。もし赤信号で悠々自適に走ってる自転車がいたら、車のほうが轢き殺しても問題が無いのです(こちらの国です)。寧ろ、その自転車を轢き殺した車側の人間が、その赤信号無視自転車と接触した際に付けられ傷に対しての損害賠償すら取れるレベルです。
とまあ若干話はズレましたが、イヤホンや信号無視はともかく(とは言ってもこれも別に自業自得、自己責任)、停止線をちょっとオーバーした、一時停止違反、信号待ちで時計確認、この程度で検挙されていたのでは話になりません。自転車が加害者になる場合に対しての規制強化とは思いますが、だったら先ほども言いましたように以下略。